全て
| カテゴリ未分類
| こころ・身体
| 気持ち
| 趣味や好みなど
| 生活環境/季節
| ふるさと
| 六十六部供養塔始末
| 文化・伝統
| 思い出
| 吟
| 散策・紀行など
| 放射能汚染・原発
| 七二会
| 自分
| りんりん
| 温泉など
| 動植物
| 民泊問題
カテゴリ:カテゴリ未分類
昨日は、夫が知り合いの方から頂いていた浅草演芸ホールの招待券を使って、夕方4時40分より夜9時までたっぷりと落語や演芸で笑って来た 開場前にホールの横に列を作ったのは、私達ですら若い方になるくらいの見事な年寄りばかり そんななかなか風流な集団は、浅草六区のちょっといかがわしいような、場末の賑わいのような風が仄かに流れる場所にはとても似合っていたけど・・・。 江戸時代浅草の奥山と呼ばれ多くの遊び小屋が建っていた土地の空気がそのまま今に至っているのだろう。 浅草寺付近の門前町として栄えてきた浅草と、六区あたりの映画館や飲み屋やカラオケ屋などが雑然と建ち並ぶ浅草とでは随分違った顔を持っている そしてまた場外馬券売り場WINDS辺りも違うし、国際通りや花川戸の方も皆それぞれの顔があるけれど、「浅草」という何となく懐かしい響きの地名がすべてをくるんで観音様にお供えしてしまったようだ。 ここは両側に赤提灯がずらっと並んでいる場所 (たまたま片側しか撮ってないが←これで夫は私に散々文句を言われている←現在進行形) 先日二の酉で来たばかりだけど、今年はこれから羽子板市も歳の市もあるので年内また来るだろう。 何度来ても飽きない、浅草大好き さて演芸ホールである。 4時間を越えるプログラム、出演者は17名に及ぶ長丁場だ。 地元で買ってきた海苔巻きやお菓子を膝に抱えて開演を待った。 あちこちの席で、おもむろにお弁当を食べだす人もいたりの気取らない大衆演芸は、結構古くて小ぢんまりしていたが歴史を感じさせる館だった。 暖かい日和だったにも関らず、年齢層に合わせてか暖房がガンガン入るので、座っているだけでのぼせそうに暑かった 落語あり漫談あり、講談やらマジックやら曲芸ありの夜の部。 落語の場合、プログラムが進むに連れ落語家の話術の技がずんと上がって来るのが解る。 でも若手の芸人も皆一生懸命で、沢山笑って本当に楽しい数時間を過ごせた 予定の出演者が入れ替わっていて東京ボーイズが出たのは嬉しかった 東京ボーイズの仲八郎氏は地元の知り合いである 地元の居酒屋で夫婦でよく来ていて一緒になったりしたが、最近は愛犬を連れての散歩コースが我家の近くなので時々顔を合わしたりする 普段は本当に腰が低く控え目で、丁寧で気持の良いおじさんであり、私の唯一芸能人の知り合いだ 総てのプログラムが終わって外へ出たら腰が痛くなっていた 夜になっても暖かさが抜けていなかったので、ホールの暖房で茹ったようになっていた私達は、コートも着ずに夜風を気持ちよく受けて帰路に着いた テレビっ子の私は頭を使わないで笑っていられるお笑い番組が大好き 芸人が漫才などの芸をやらずにトーク番組に出たり、コメンテーターになったりしているのはあまり好きじゃない。 彼らが本業のお笑い芸を演るのが一番面白くて良いと思う。 私が好きなのは「斜め45°」と言う、一人が電車の中の車掌の声と話し方をするトリオと、「U字工事」という栃木訛り丸出しで茨城県をライバル視して悪口漫才をするコンビと、「ナイツ」という言葉を言い間違えたような使い方で淀み無く言い合うコンビだ 彼らの共通点は、突っ込みに対象となる相手の身体的弱点をネタにしない事だ。 だから笑った後の気分に毒気が残らない。 関西系に多いのだけど、お笑いの人は何故ハゲだとか顔にあばたがあるとか背が低いとか顔が不細工だとかって身体的欠点をあげつらって馬鹿にしてあざ笑うようなネタにするのだろう。 確かに面白可笑しく突っ込むから笑ってしまうけど、そういったネタの場合は心底面白いとは感じられない。 毎日毎日こんな突っ込みネタがメディアで発信されているのだから、影響はかなり大きなものだと思う。 子供達の間でいじめの原因になる「ほんの些細な人との違い」が、こういったお笑いの心無いネタに起因している事は絶対にあると思う。 浅草演芸ホールでの漫談や落語も、素朴で笑いの原点のようなものだった 時代遅れの笑いだから年寄りばかりが集まる、と言う人がいるかもしれないが、さらっとした笑いは心に軽くて心地良いものだ。 どっと大笑いをした後でも、ほのぼのとした笑いがさざなみのように連なっている。 今日もまたあの空間で、変わる事無く笑声が響いているのだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|