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1月22日(木曜日)朝7時過ぎに家を出て、新宿駅西口から高速バスに乗って河口湖へと出発しました 年が明けてからも晴天で乾燥した日が多く楽しみにしていたのですが、前日から雨模様になり、傘をさして天気の回復を祈りながらの出発になりました 河口湖駅まで電車を乗り継いで行こうかと最初は考えていたのですが、新宿から高速バスで乗り換えもなく行かれる事が解り、1週間前から席が予約してありました。 これだと往復の交通費が電車で行くよりも安く上がるのです トイレ付きの高速バスは、悪天候にも拘らず富士急ハイランドへ行く若いグループが何人も一緒に乗り合わせていました。 都心の景色も少しずつ高さを減らし、雨天でも視界はどんどん開けてくるようだったのに、灰色の空と窓に流れる水滴は変わらずに、バスはどんどん郊外へと進んで行きました 地形に起伏が多くなり、やがて所々に白い雪が残っている景色が増え、それだけで私のテンションは上昇して行きました 富士急ハイランドの停留所では沢山の若者達が降りて行きましたが、付近に広がるとてつもない高さのジェットコースターは悪天候で全部休止と貼られていました。 雪がしっかり積もっている上にこの日は雨も風もありましたからね・・・ 私達と同じように、この日を指折り数えるように楽しみにしていた彼らの気持ちを考えるととても気の毒でした 1時間40分程で河口湖駅前に着きました。 富士急行河口湖線の駅は、なかなか風情のある建物です 天気が良ければこの駅舎の後ろ側に富士山がど~んと見えていた筈 ここからは河口湖周遊と西湖・青木ヶ原周遊の2本の観光用レトロバスが出ています。 チケットは2日間使えて両方のライン乗り降り自由です この日はまず西湖・青木ヶ原周遊のバスに乗る事にしました 最近は色々な観光地にレトロバスを称するボンネットタイプのバスが走っていますね。 四国の大歩危に行った時も、山形の銀山温泉に行った時も乗りましたよ 雨は霧雨状になったものの雲が一面に低く垂れ込めています 9日に降った大雪がしっかりと残る景色は、まるで墨絵のような美しさで、「富士山が~富士山が~」と言いながらもそんな中にいる事が私は嬉しくてしょうがありませんでした バスは河口湖沿いに走り、西湖畔へと進み、やがて青木ヶ原樹海へと入ります。 西湖野鳥の森公園では24日(この2日後だよ)から始まる樹氷祭の準備が進んでいて、大きな氷のオブジェが出来上がっていました 野鳥の森公園バス停では乗り降りが無かったのですが、運転手さんはわざわざ止めて「写真を撮ると良いよ」とドアを開けてくれました 平日だしこんな天気だからこの時乗っているのは私達だけで、運転手さんは色々説明してくれたりとても親切でしたよ バスを降りた目的地は青木ヶ原樹海の中にある「富岳風穴」です 風穴へと続く道は完全な雪道です o(^o^)oわくわく わざと足跡の無い場所を選んで歩いて、足の裏のザックザックという感触を楽しみました 樹海と言えば自殺の名所、などといった不気味さを思い浮かべたりしますけど、雪の世界になった樹海は、清涼で自然の素晴らしさが浮き出ていて本当に綺麗な森でした ここは荒々しい自然に打ち勝つようにして出来た森で「樹木は16km四方に広がる溶岩地帯の上にわずか数センチ、何百年もの長い間蓄積した樹木の葉、数十種類の苔などの栄養と水分を吸収し、わずかな溶岩の割れ目に根を長く長く広げている。その為、伸びた木々は樹齢300年以上を経ても太く大きくなる事もなく、互いに抱き合うが如く密生した原生林である。」とありました。 大いなる自然の逞しさを誇る神聖な場所を、人間が勝手に自殺の名所などといった世俗的な場所にしてはいけないのだと強く思います 富岳風穴は「国の天然記念物で、平均気温は3度。昭和初期までは、蚕の卵の貯蔵に使われていたという天然の冷蔵庫。」で、流れた溶岩が冷えて固まった時に出来たそうです。 竹の手擦りの付いた風穴の入り口。 ここから階段を降りて行くと総長201mの洞窟があります。 風穴の中にはこんな氷柱があったりします。 天井が低い所もあって屈んで進む所も何箇所かありましたが、全く手を加えていないにも拘らずかなり広い空間が広がっていました。 見学が終わって地上に出る階段は結構キツかった~ この頃雨は上がっていたのですが、気温は2℃くらいでかなり冷えていました。 普段ならうっそうと茂った樹海の道も雪で明るく、コガラやヒガラらしい小鳥達が沢山集まっている潅木がありました。 それ以外は時々通る車の音しか無い静けさが広がっています。 積もった雪は音を吸収してしまうので、風景には遠くから響く小さな音がありません。 私はこの独特の静寂と雪の匂いのする冷たい空気が堪らなく好きなのです 巡回してくるレトロバスを待って、行くのは次の目的地「いやしの里・根場(ねんば)」です。 続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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