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カテゴリ:吟
今朝、吟が入院している病院に面会に行って来た。 患畜用のケージに入って、吟はひっそりぐったりした様子だった。 手からは点滴のチューブが伸び、それを外さない為にエリザベスカラーと呼ばれる独特の丸いカバーを首に巻いている。 声を出さず不安そうな眼差しで見つめて来る吟を、思いきり抱き締めてあげたい衝動にかられるが、おびえている吟を興奮させて体調を崩させる訳にはいかない。 何時ものようにじゃれて甘噛みして来ない吟だけど、どうしてこんなに可愛いのだろう。 ナース達からはおとなしくて本当に良い子にしていると誉められたけど、早く暴れて騒ぐ吟に戻って欲しい。 私の上半身をケージに入れて、そうっと撫ぜながら話しかけてあげて来た。 自分が何をされているのか、どうしてこんな目に遭うのかも解らないだろう吟が哀れで不憫でしょうがない。 夜中の内に急変したとしても、朝8時までは病院からは何も言って来ない決まりがあるので、今朝の8時頃は怖くて不安で堪らなかった。 でも何も連絡が無かったので、便りの無いのは良い便りそのままに、吟よ元気になれと祈りながらバスに乗って会いに行って来た。 担当の医師からの説明で、昨日から経緯を観ているバリウムの動きがかなり遅い事、ようやく胃から通り過ぎたバリウムだけど、白い点々が胃の下部に見える事から推察して、何か異物が胃にあるのは確かなようだ。 白い小さい点々は、その異物にバリウムが付着している状態を示しているのだろうとの説明だった。 医師は院長とチームを組んで色々話合った結果として、夕方から内視鏡を入れて検査してみるのが良いだろうとなった。 人間の内視鏡よりも、少し細めの動物用の器具を使い、ガスによる全身麻酔にて行われる。 内視鏡の先に付いた器具で異物を取り除けるかもしれないが、無理な大きさや内視鏡の届かない場所にまで発見された場合は、その場の判断で開腹手術に変更される予定だ。 麻酔を何回もかけて体に負担をかけるのを避ける為と、点滴のみで食べられない状態が続けば、全身状態が悪化して体力が落ち、手術に危険が生じる事を考慮しての事である。 細かい説明を聞いて納得したので、手術の同意書にサインをして帰って来た。 今日は夕方内視鏡検査の始まる前にもう一度病院へ行く予定にしている。 医師との会話の中で、動物が好きだというのだけじゃなく、彼自身が猫を飼っていて、その存在がどれ程大きく大切で愛しい存在かを体感している人なのだと解った事は、医師を信頼するひとつの大きな拠り所となった。 異物を取り除いて回復したら、吟は元通り元気な猫生活に戻れると言う。 その言葉を信じて祈っている。 バスから見える満開の桜や、目に映る春の全てに吟を助けてくださいと心の中でずっと祈りながら帰って来た。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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