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ただいま~ 19日の夕方、17時30分頃に成田に到着しました 今回の旅行はものすごくバラエティに富んだ、というかトラブルが多かった旅行で、書いて読んで貰いたい事だらけです でも今日は16時間くらい乗り続けた飛行機で体がひどく疲れているので、一つだけ書く事にします。 アメリカ便の飛行機は、ご存知のように新型インフルエンザの入国最前線の一つとして厳しくチェックされています。 今日はモロにその光景を見た、と言うか私自身がその参加者となって来ました。 飛行機が着いて、普通だったらすぐに棚の荷物を下ろして通路に並び、飛行機のドアが開くのを待つのですが、今回は厚労省から派遣されている検疫官の調査が終わるまで席を立たないように指示されました。 ただこの指示がとても下手で、着いてからアナウンスがあったくらいですから、かなり着陸後に混乱した状況になりました。 航空会社側の情報伝達のやり方が非常に甘く、日本での検疫の実際を理解して貰えるよう上手に言葉を選ばないと、時間がどんどん無駄になり長くかかる原因になっています。 今回乗ったノースウェスト航空はつい最近デルタ航空との共同出資となったばかりが原因なのか、それとも元々がこのようにあまりしっかりしていない体質だから経営が苦しくなったのか、と勘繰ってしまうような感じでした。 私はノースウェスト航空は好きじゃなく、もう20年以上前に一度使ってこりごりして以来乗っていませんでした。 今回チケットがどうしても手に入らず、このエアラインを使わざるを得ない状態でしたが、年月が長く過ぎているので改良されたかもしれないと儚い願いで乗ったのですが、全くその低いサービス精神や荒っぽい働き方などは変わっていませんでした。 さて検疫です 使い捨ての防護エプロン、手袋、ゴーグル、マスクの検疫官たちが沢山機内に入って来ました。 一人ずつに質問をして、検疫を受けたという証拠になる黄色い注意事項が書かれた紙が渡されます。 予め税関通知書や入国手続きに必要な書類と一緒に配られていた問診表に、体調についてや過去数日間の様子、主に席や発熱ですが質問があり、次に海外滞在中に具合の悪い人と同席したり会ったりしたかの質問が続きます。 早く帰りたいから全部にしておこうと思えば出来るのですが、機内の人々は感染を心配されて問われている訳ではなく、感染を広げる側になっているかもしれないからの検疫です。 帰りの機内では食事時間はしょうがないとして、夫と二人ずっとマスクをして過ごしましたよ 私達は咳か熱のあった人との接触があった、にをつけて提出しました。 ボストンで会った三男が、熱は無かったのですが咳が出て体のだるさを訴えていたからです。 これが原因で私達が成田のホテルに足止めされたとしても、これはやっぱり正直に書かねばいけません かなりどきどきして検査官に見せたのですが、発熱は無かったという事と、三男が時々ちょっと喘息気味になる事を伝えると、医師に確認しに行ってくれました。 その結果、注意して様子を見る事はもちろんですが、どうも新型インフルエンザとは違うだろうとの事で解放してもらえる事になりました それでも機内の全員が検疫を終えるまでは出られません。 時間はどんどん過ぎて行きます もたもたする人、問診表をちゃんと記入していない人、聞いている事を理解できなくて適切な答えが出来ない人、本当に様々な人を相手に検疫官達は一生懸命汗びっしょりになって仕事をこなしていました。 こうやって一人一人に丁寧に質問して確認して行きます。 この後、ベトナム語しか解らない老女がもたついて大変な状態になりました。 全く検疫の意味が解らず体調についての質問に答えられないのです。 解らないからしょうがない、では通す訳には行かず、沢山の検疫官や飛行機の乗務員が集まって、何とか聞き出そうとするのですがなかなかはかどりません 一人の検疫官は機内を巡って「どなたかベトナム語を話せる人はいませんか」と聞いてあるいたのですが、この飛行機のルートにベトナムが入っていないので、そう簡単に探せるはずがありません。 ようやく身振り手振りや所持している書類などから必要事項を書き出せた頃、今度は乗客の人数と集めた問診表の数が合わなくて、提出していない人がいるっ抜け落ちてしまっていると騒ぎになり、全員に再度検疫を終えたか確認したりと、もう本当に時間が過ぎて行ったのでした。 全てが終わって幸運な事に誰からも感染の疑いが出ず、全員が飛行機から出る事が出来たのは、到着後既に1時間半以上過ぎてからでした。 でも機内検疫が始まった数週間前は、もっと長くかかったとかですから、大切な事です協力しなければいけませんね。 弱毒性だから大丈夫だよ、とか、マスクをしたり消毒したりかったるくて格好悪いとかの態度を示す人が沢山いるようです。 でも今回弱毒性だったのはただ単に運が良かっただけの事。 何時SARSみたく強い致死率のウィルスが蔓延するか解りませんから、今回の事はとても良い訓練になったと思います。 飛行機に乗る人達、もっともっと強力しなければいけないと思いました。 多くの人達が非協力的なのじゃなく、前もっての説明がしっかりされていなかったりからの不手際だと思います。 関西方面で、人から人への感染がいきなり増え出して大変な状態になっているとか、驚いています ほんの数日でもこんなに大きく変化があるのですから、用心するに越した事ありません。 機内での検疫を今後軽減して行く方向だと増添さんが言ってましたね。 さて、検疫官の方々ですが、非常に一生懸命素早く仕事を済ませようと本当に努力しているのが解りました。 ガウンを着て帽子にゴーグル、マスクですから、額に汗浮かべての作業とても暑いのでしょう 御苦労さまの声を掛ける時間もなく、検疫後さっと引いて行ってしまいました。 気になった事は、彼らの使っている道具があまりにも粗末だった事です。 一人一人に検疫後渡す、証明にもなる黄色い紙をいれているショルダーバッグは、段ボールとかカーボンファイルの箱に荷造りに使うビニール紐を結わいつけた物ですし、その箱やガウンの後ろは、これまた荷造り用のガムテープで止めてあるのです 身なりに気を遣っていられる状態ではないのでしょうが、仕事内容の重要度とその姿があまりにも違っているのに驚かされてしまいました。 外国から来て初めて日本を感じ、また初めて新型インフルエンザの猛威に対する真摯な姿勢を見る異国の人達は、日本という先進国で水際でウィルスを止めようと努力する政府の科学的グループがこんな姿なんだと驚くでしょう 頑張っている検査官の行動が、なんだか可笑しく思えてしまってはもったいないと思いませんか 頭が下がる思いでその仕事ぶりを見た私には、気の毒に思えて仕方がありませんでした とっても良い思い出が出来たボストンへの旅で、卒業式も大変素敵でした でも、今回の旅行は本当に沢山のハプニングの多い旅でした だんだんに皆聞いて貰いたいと思うような出来事ばかりです。 でもちょっとその前に休養しますね。 16時間に及ぶ飛行機の旅、座り続けの状態は拷問に近い程大変でした ちょっとのんびりに戻りたいです お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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