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昨日はさいたまスーパーアリーナに「杜の賑わい」という、咲いたまつり2009の中で行われた催し物を見に出かけて来た。 咲いたまつりとは、さいたま市が2003年より毎年開催している地域参加型のイベントだそうで、「杜の賑わい」はJTBが地域活性化に貢献することを目的として昭和56年から行っているイベント。 JTBに勤めている友人から祭り好きな私にいかが、と誘われて行く気になったのだ。 電車一本で40分程のさいたま新都心駅からすぐ近くのアリーナは、車窓から見た事があるだけで足を運んだのは今回が初めての事だった 秋晴れの連休は、何所に行っても混んでいるだろうと、こんな機会が無かったらおそらく家の近所で過ごしてしまっていただろうが、午前の部のチケットだったので人混みもそれほどでは無く、気持ち良い秋の陽射しを楽しむ事も出来た。 さいたまスーパーアリーナへは、駅から直接入る通路があり便利 入場に際しチケットを見せたけど、中では完全自由席になっていて私達は斜面になった所に座った。 真ん中に大きな舞台があって、その後ろにさいたまのシンボルである龍神の頭が据え付けられている。 地域の伝統芸能や祭り、埋もれた観光素材(文化・民族・芸能等)を発掘するのが目的だそうで、地元さいたまや沖縄、山形、新潟など踊りや民族芸能が演じられた。 オープニングには二百連太鼓として和太鼓の演奏団体が集まっての演奏。 昨今和太鼓があちこちで人気になり、沢山の太鼓連が存在しているけれど、数団体が集まっての演奏は音も勇ましく、腹に響く音が心地良かった 有名は鬼太鼓座や鼓童などのように、プロ的演奏集団ではなく、地域に根付いた活動をしている団体ばかりのようで、時には手の動きが違ったりする様子が遠くから見られても、それはそれで素朴な雰囲気となっていて面白かった。 二番目の「さいたま竜呼おどり」は、振付が単調で面白くなく興醒めしたけれど、唄われた節は湘南の祭り甚句を思い起こさせる旋律で面白いと思った。 三番目には沖縄の「四つ竹」という、琉球王朝の宮廷で踊られた、蓮の花を象った大きな花笠を被った優雅な舞踊が披露された。 三方から見える形の舞台上が、艶やかな色彩で埋め尽くされたように見える琉球舞踊「四つ竹」は、小さい竹を両手に持って打ち鳴らしながら踊る。 黄色い紅型の着物の着方が、日本の着物の着方とは全く違っていて、前身頃を打ち合わせるのではなく、襟の先端を合わせて前方に引くようにしてまとめるのが面白い。 司会者が説明してくれた通り、琉球舞踊は男踊りとして、足を出す時に外側へ摺り出すように、そして腰は中腰に近い形で静かな動きは優雅でまったりとして見える。 次は「日進餅つき踊り」という地元の踊り:中山道の伝馬駅役夫が大名や武士の宿で接待を兼ねて餅つきしたのが芸能化したものだそうだ。 掛け声と共に臼の周りを杵で叩いて拍子を取りながら唄うのが面白く、スクワットをするような仕草の連続に疲れてリズムが狂ったり声が途絶えたりするのが素朴で楽しい 次は山形の花笠踊り、花笠音頭発祥の尾花沢市から数組の団体が参加していて、舞台一杯に踊りを披露した。 団体ごとに流派が違い少しずつ動作が違けど、くるくると軽やかに花笠が回る楽しさに溢れていたと思う。 発祥の大元は尾花沢の徳良湖で、そこは丁度去年の銀山温泉旅行の時に旅館のバスですぐ横を通った。 地名通りに尾花(ススキ)が銀色に西日に揺れていた景色を思い出した 「琉球獅子舞」、「龍舞」、「龍虎の舞」、「ジュリ馬行列」と沖縄からの出し物が続く。 ジュリとは琉球で遊女を意味するそうで、本土の春駒踊りから変化したもので、馬の首を胸前につけたジュリ姿の女性達が、手に持った鈴を鳴らしながら踊る。 身分の違ってしまった遊女達がその元気な姿を身内に一年に一度見せる為に町を練り歩いたそうだ。 この時の着物の着方は日本と同じく右前に打ち合わせて着ているけれど、帯は結ばずにはしょりに紫の鮮やかな太い紐で結んであるだけで、気候が違う沖縄だからゆったりとした着付けが根付いたのだろうか 四つ竹踊りの時も、このジュリ馬行列の時も、頭や結ぶ紐など多彩な中に鮮やかな紫の色が一際目立つが、この色は一体何から抽出されて使われたのだろう 海に囲まれている事から貝紫でも使われたのだろうか。 司会者の説明が正しいのか単なる説なのかは解らないが、沖縄のカチャーシーの手の所作が、海流に乗って人々の交流と一緒に日本に渡り変化して、徳島では阿波踊りになり、北前船に乗って佐渡おけさになり・・・。 日本一国の事であっても、文化の流れに思いを馳せるととても面白い 次に新潟から佐渡おけさが舞台に上がった。 始めはゆっくりと「正調」で、そして徐々にテンポが上がり「ぞめき」から「選鉱場」へとの三部構成になっていた。 あまり動きがなかったように見える琉球舞踊に比べ、正調佐渡おけさの唄に乗って流れるような所作はとても優雅に見える。 細かい手指の動きを見たくて目を凝らしていたけれど、証明の激しい点滅に邪魔されて見る事が出来なかったのが残念だった 同じく佐渡から「鬼太鼓」が披露された。 白、黒一対の悪を意味する鬼と、守り神である獅子との戦いを太鼓と踊りで表現しているそうだ。 荒波際で太鼓を打ち鳴らしながら鬼面をつけて踊る鬼太鼓かと期待していたのだが、この鬼太鼓はそこまで荒ぶる踊りではなかったのがちょっと残念 それでも鬼が大きく上げた足の爪先を伸ばして鋭角に踏み込む形や、戦う獅子へ向ける腕の形などなかなか面白い動きが目に入った 新潟下駄総踊りは、樽砧のリズムに合わせて小足駄を履いて踊る。 300年前の新潟に伝わる四日四晩踊り明かす祭りをヒントに再現された新しい踊りだそうだ。 下駄タップダンスのようなものだけど、樽を打つ音が無ければかなり下駄の出す音はリズムが狂ったり止まったりしていたのではないかと思う。 確かにかなり疲れるだろうが、集団での演舞だからしのげるけれど、演者達ばかりが楽しんでいるように見えてあまり私には受けなかったな そして再び沖縄芸能に戻り、次はエイサー。 これも数団体が参加しているようで、数人ずつ衣装がちがっていたけれど見事だった エイサーは中国の軍隊の先頭で進軍した太鼓集団から発した群舞と、薩摩藩が伝えた念仏踊りとが融合して出来た芸能神事だそうだ。 以前香港で公演を見た事があったけど、日本の芸能とは随分違うし中国の芸能でも無い不思議な感覚を味わったのを覚えている。 衣装は中国的だし、足の動きも日本的じゃないけれど、双方の文化を取り入れて独自に発酵させた琉球文化の奥深さは興味深い その後はフィナーレとかになり、出演者達が全員で踊り出て唄いにぎやかな終幕となった 地元の人々手作りのイベントと気がつけばそれなりに楽しむ事が出来たけど、一般的な踊りや唄の文化的コンサートなどと思って行くとがっかりするかもしれない 設備がちゃんとしていてゆったりと座って見る事が出来る上に、チケットが1000円と安いのでと思っていられたのかもしれない。 舞台は中央に大きく広く設置されていて、賑やかに華やかに楽しむだけなら充分だと思う。 だけど私は衣装の状態や、細かい手指の所作などをじっくり見たいと思う方なので、やたらキラキラゆらゆらと明るく動き回るような照明が邪魔になって大きな不満が残ってしまった 素朴な公演だし安いよね、という満足と共に「せっかくの機会なのに」という残念感を持った。 ただのお祭り騒ぎで終えてしまうには、せっかくの場所や装置がもったいなさ過ぎると思う。 その後アリーナを出て周辺に咲いたまつりとしての食べ物や地元産品の出店がたくさん出ている所で昼食にした 残念な事に写真を残していないのだけど、私は沖縄のソーキそば、夫は中近東のケバブを食べ、モツ煮込みも食べ、肉まんも食べてしまった 風は強かったけど、あまりにも青くて気持ち良い秋晴れに、すっかり食欲を刺激されてしまったのかもしれない 野外の小ステージではオスマン・サンコンが来ていて、「いっこん、にこん、サンコンで~す」と自己紹介して拍手喝采を受けていた サンコンさんは何故か演歌「浪速節だよ人生は」を熱唱していた なんだかんだでも面白かったかな 奥土湯温泉への旅レポは、写真が沢山あるのを仕分けして選んで縮小して楽天にアップして・・・と、手間がかかってまだ載せる時点になっていない 読んでいただけるまで何とか頑張るのでお待ちくださいませ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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