くりごと

７月７日は七夕と浅草ほおずき市とが重なった日でした。

この日縁日好きのサンナンの希望で、蒸し暑い中浅草へ出かけて来ました

ほおずき市は「四万六千日」の縁日に因んで開かれるもので、この日にお参りすれば四万六千日分の御利益があると言われ、昔から庶民の間で楽しみにされていた縁日です。






数ヵ月ぶりに訪れて驚いたのは、地下鉄銀座線の駅が整備され、以前はホームから階段を上って改札を通り、再び降りて通路を行き、最後に長い階段を上らねば地上に出られなかった不便が解消されていた事です。

今度はホームからそのまま改札を通る事が出来るようになっていました






まず最初に隅田川沿いの公園から東京スカイツリーを眺めに行きました

何だかんだと言っても野次馬の私工事の進み具合も気になりますが、どうしても今の内に写真に納めておきたい景色があったからなのです。



400m近い第一展望台を工事中のスカイツリーが、アサヒビールの社屋に映り二つのスカイツリーが見られる光景です。


工事が進み高さが増せば、ビルには全体像が映らなくなってしまいますから、今だけの面白さだと評判の景色です






蒸し暑い日にも関わらず、浅草は相変わらずの混雑でした。

修復中の本堂は大分出来あがって来ていて、被せてあった工事用の覆いも殆ど取れている状態でした。



被せてあるテント状の物に薄らと金龍の絵が描かれているのが見えるでしょうか



境内から眺めるスカイツリーは今こんな感じです。



境内に沢山のほおずきを売る店が出ています。


これから赤くなるのを待つほおずきの実が沢山ついた鉢植えが、所狭しと並べられ、沢山の人がそぞろ歩いて買い求めていました。





浅草寺と浅草神社（三社権現様）にお参りして、サンナンが持って帰ると言う雪駄を２足買い、帰りにいつものようにお気に入りの通りへ向かいました

通称ホッピー通り（笑）汗をかいて喉が渇いた所でグイッと煽るホッピーはすっきりして最高じゃ



何度か入った事のある一軒に落ち着き、サンナンと二人で昼間から乾杯をしました


ホルモンを食べた事が無いと言うので、おつまみに取り、その他にも牛筋煮込みやら蕗の煮付けやら、庶民的な食べ物がホッピーと共に最高の時間を作ってくれました

夫は昼間からは飲まない人なので、息子やゆりりんとだと嬉しくて昼間から一杯とやりたくなる私

サンナンもこういった気楽な居酒屋風のお店が大好きなんだと大喜びでした






４日から我家に滞在しているサンナンは、今度の日曜日１１日にはボストンへ帰る予定です

とにかくのんびりと何もしないで過ごしたかったのだと、今日友人に会いに出かけている以外は家や近所で過ごしています。

おかげですっかり猫の吟とも仲良しになれました






サンナンは、おしゃべりで早口な子で、色々と話してくれるのでこちらも大層楽しい思いで過ごしています。

末っ子は親にとっては何時までも末っ子で、どうしても細かい事まで心配してしまうのですが、「もう25歳なんだよ」と深入りは一蹴されて「あ、そうだった」と気付いてはその成長した姿に驚いてしまいます。

三人の息子達それぞれ全員がいまだに可愛くて大切で、何所の親でも同じでしょうが堪らない程大事な宝物です。

それでもチョーナンは結婚をして独立心も旺盛でしっかりと奥さんのゆりりんとの生活を守っている様子なので、こちらとしても一安心な状態です。

ジナンも就職をしていて時々しか顔を合わせる事はありませんが、以前よりずっと大人びて（それなりに悩みも多いようですが）自分の生活を築こうとしている様子に安心をしています。

サンナンが駄目だと言う訳ではないのですが、どうしても末っ子は幼い頃の記憶が一番近いからでしょうか

ついつい子供扱いして叱られてしまう事が多いかもしれません





三人三様の違った性格に寄る事もあるでしょうが、チョーナンやジナンが家に泊っている時とは違った感覚で、この一週間が本当に楽しくて（面倒臭い部分だってありますけど）、帰った後の事を考えると大きな寂しさが襲ってくるかもしれないと言う不安にかられてしまいます

まだ子離れがちゃんと出来ていなかったのか、と愕然としてしまう私

離れている時にはそれ程大きな寂しさは感じていなかったのですが・・・・。





来年の６月にはチョーナンの大学院卒業式があるので、おそらく私達は再び渡米する事になるでしょう。

その時までサンナンには会えません。

スカイプを使って瞬時に画像を見ながら話す事が出来るのに、この弱虫の母親根性が再び頭をもたげて私を追い込むのでしょうか（爆）

私はそんなに子供子供と頼るつもりは無いし、それぞれに一番望んだのは独立心旺盛な人に成長する事でした。

でもね、やっぱり足元にまとわりついてママ、ママと言っていたあの頃の記憶は激しく強いもので、戻れないし戻りたくないのに・・・もう成人して自分達の人生を切り開いて行こうという年齢になっているのにも関わらず、私1人が湿った感情に振り回されている・・・つくづく馬鹿だなぁと思います





この10日間が楽し過ぎたのかもしれませんね





東京は今日からお盆です。

今日はサンナンと一緒に実家で迎え火を焚いて、祖父母やご先祖様の御霊をお迎えして来ました

夏の行事が次々と訪れる季節です

これから夏の本祭りもあります

ここで気持ちを吐露したのだから、元気になってサンナンとの残り５日間を楽しく過ごさなくちゃね





明日は巣鴨のお地蔵様の縁日に行こうって言われているんです