テーマ:最近観た映画。(40129)
カテゴリ:映画・ビデオ
この映画は宣伝の為でしょうがアンジェリーナ・ジョリーのヌードシーンがある為R指定されたとか騒がれていますね。 中には「ブラピは怒らない?」などと書いている所まであるようです。 でもネタバレしちゃうと、男性諸子には申し訳ないですが多分期待はずれに終わるでしょう。確かにそれに近いシーンはありますが、それが彼女の本当の裸体なのかCGなのか映画では判別がつきません。 しかも金色のベールに包まれていて男性が期待するような裸体ではありません。 スタイリッシュでとても美しいプロポーションですが、顔といい肉体といいアンジェリーナ・ジョリーをモデルにしたCGが殆どなのではないかという印象でした。 彼女の出番は強烈な印象に反してとても少なかったです。 その少ないシーンでも確かな存在感与える所が彼女の魅力なのでしょう。 さて、本題の『ベオウルフ』は・・ 英文学の最古典としてあげられる古書のひとつであり、J・R・R・トールキンの著作『ホビットの冒険』や『指輪物語』へ多大な影響を与えたと言うことです。 相方も大学時代に読みかじったことがあるそうですが、途中で投げ出したとか訳書でもない限り、原文は難解過ぎますよね。 この古典文学書はあらゆるファンタジーの原点になった作品なのですね。 ですが私は観る前にはそうしたことを何も知りませんでした。 英文学とはいえ、舞台はデンマーク、そこへやってくるベオウルフはスエーデンからという設定です。 上映が始まると『BEOWULF』のタイトルが黄金色に輝き大写しされ、Oの中に映画のシンボルであり、ドラゴンが修飾された黄金の杯が配置されています。文字がフェードアウトされると杯はその位置から女性の手で掲げられ王のもとへと運ばれる宴のシーンへ。 運命を分ける鍵となるこの宝物を冒頭に強く印象づけることの意味を見終わってから知りました。 王の宴とはいえ時代背景のせいか室内はそれほど華美ではなく、王が現れるまではブリューゲルの絵「農民の婚礼」を思い浮かべる質素なシーンでした。それがまた私を映画の中に引きずり込む要素になったワケで。 昔観た『薔薇の名前』や『アマデウス』も冒頭の映像美で参っちゃいましたから(^^ゞ 宴にアンソニー・ホプキンスの王が登場すると王を讃える家臣たちのシュプレヒコールがこだまし、歌へと引き継がれます。驚いたことにアンソニー・ホプキンスのセミヌードを観るハメに(>_<) こちらはCGじゃないので生々しいです(^^ゞ 王が出てきた部屋のカーテンが風になびき、裸体の女性が2,3人見え隠れします。 王の歳に不似合いな若く美しい女王はチラっとそれを見、顔を曇らせ・・・ 宴が盛り上がり喧騒があたりにこだまして巨人グレンデルの耳に届き、グレンデルの狂気を呼び起こします。 この巨人がまた吐き気がするほどグロテスクで汚らしくネトベトです 何て言うか・・腐った鶏ガラで構成したような・・ゲホッゲホッ! 宴の明かりがかき消された暗闇の中、グレンデルの急襲に家臣たちは飛ばされ、振り回され、折られ、踏みにじられてなすすべもありません。 しかし女王と王には手を出そうとせず、大暴れで満足したのかグレンデルは母の元へ引き上げて行きます。 と、ここまでがほぼ映画の冒頭シーンです。 ファンタジーですから当然CGが多用されているのですが、どこからどこまでがCGなのかセットなのかロケなのか、最近の映画は本当に見分けがつかないですね。 迫力も満点です。ことに最後のドラゴンとベオウルフの戦闘シーンは凄かったです。 やっぱりファンタジーは映画館に限りますね!♪ 上の画像を見ると判りますが、アンジェリーナ・ジョリーはハイヒールを履いています。「ちょっと、コレは無いんじゃないの?」と、この映画で唯一違和感を感じたシーンでした。 映画の予告に『300』と『ロード・オブ・ザ・リング』がひとつになったとあるので、事前に『300』をDVDで観ましたが、これはもう殆どが戦闘シーンで残虐性もかなりのものでしたが、『ベオウルフ』は『300』ほどではありませんね。 矢張りファンタジーだからでしょうか、映像美は遙かにこちらの方が勝っていました。 予告編でも「子を与えよ」と契約を迫るシーンがありますが、これがこの物語の原点。 美しさに惑わされ富と栄誉を欲しがる男性の弱点が全ての災厄をもたらす原因となるワケです。古今東西、時代を問わずこれだけはどんなに歴史を学んでも現実には処しきれない男性の弱点なのでしょうか(笑) キャスト・スタッフ * 監督 : ロバート・ゼメキス * 脚本 : ニール・ゲイマン 、 ロジャー・エイヴァリー * 出演 : レイ・ウィンストン 、 アンソニー・ホプキンス 、 ジョン・マルコビッチ 、 ロビン・ライト・ベン 、 アンジェリーナ・ジョリー お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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