福袋売り場に向かって猛烈な勢いで群衆が殺到するシーンがTVに写されていました。
正直言って私は福袋というものを一度も買ったことがありません。
それは若い頃も同じで、もみ合うほどの人混みが苦手だからです。なのでバーゲンにも殆ど行ったことがありません。
TVに写されていた群衆は開店前から店舗前で待ち受け、開店と同時に押し合いへし合いの固まりとなって福袋を目指してドッと走り出しました。
中には子供の手を引いて走っているお母さんも
エスカレーターに乗るときに揉み合いの中で子供の手が放れ、母親はエスカレーターの上から子供に向かって「そこで待ってなさい」と怒鳴ります。
泣きわめく子供を置いて、それでも売り場へ向かう母親・・・
幾重にも重なり合いながら福袋に手を伸ばす人々、大声で注意を呼びかける店員の怒鳴り声もかき消され、もはや店内は修羅場と化しています。
いくつもの福袋を取って群衆から離れた場所で袋の中身を強引に確認している女性もいました。中には袋を開き、中身を入れ替えている人も・・・こういう人たちの辞書には「良識」という文字はないのでしょうか。
中身の解らない(筈の)福袋にこれほどまでのエネルギーを注ぐのは一体何故なのでしょうね?私にはどう考えても理解の及ばない世界です。こうした混乱を避けるために一部のデパートでは福袋の予約制を始めた所もあるとか。
こんなにも人々を熱狂させる「福袋」に興味を持てない私の方が「変わり者」なのでしょうか?