世界地図って正しいの?
正直なところ、私は今まで疑ってみたことがありませんでした。
ふとしたキッカケで見慣れた世界地図が正しくない表記であることを知り、少し調べてみました。
日本人なら一番見慣れている世界地図はほぼ中央に日本が位置し、東にアメリカ大陸、西にアフリカ大陸のある地図ですよね?
まぁ、位置がどこであれいいのですが問題はそれらが本当に正しく表されているのかということです。
私たちが見慣れている世界地図はどんなものかというと
(ここから引用になりますが)
16世紀にオランダ人のメルカトルが考案した『メルカトル図法』で
作られています。メルカトル地図は、航海で使われる海図として広く利用されて来ましたが、大陸の面積についてはあまり正確ではありませんでした。地球という球体を平面の地図に表すには、大陸の形や大きさ、距離などに多少の歪みが生じることはやむを得ないのですが、メルカトル地図に隠された歪みは・・・
●南アメリカ大陸とヨーロッパ大陸が、ほぼ同じ大きさで表されているが、実は、南アメリカ大陸(1780万キロ平方メートル)の面積は、ヨーロッパ大陸(970万キロ平方メートル)の約2倍である。
●南アメリカ大陸は、アフリカ大陸より大きく表されているが、実際は逆でアフリカ大陸(3000万キロ平方メートル)の方が大きい。
●スカンジナビア半島とインドの面積がほぼ同じ大きさで表されているが、実際にはインド(330万キロ平方メートル)がスカンジナビア(110万キロ平方メートル)の約3倍である。
●グリーンランドが中国より大きく表されているが、実際は中国(950万キロ平方メートル)の方がグリーンランド(210万キロ平方メートル)の 4倍大きい
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何と!!16世紀に作られた地図を21世紀の現在まで使い続けていたのですね!
ということで、ドイツの歴史家・ジャーナリストのアルノ・ピーターズが1973年に考案した図法で描かれたピーターズ世界地図が下図です。
上記のような点が改善されたピーターズの世界地図では
1.大きさ・・・面積比が全ての地域で(国、大陸、海洋のどこでも)正確である。
2.方位・・・・経線が垂直に表されており、どの点をとっても方位が正確である。
3.位置・・・・全ての経線が平行に表されており、どの点をとっても赤道からの距離が正確である。
4.公正さ・・・世界各地の地勢が、正確に表されており、誰にとっても公正。
参照:
【People Tree Peters WORLD MAP】
これまでの地図を見慣れた目には何だかイビツに見えますね(笑)
でも面積や方位など、こちらの方が正しいのであれば今後の教科書にはこちらを掲載すべきだと思うのですがいかがでしょうか?
それとも既にこの地図は採用されているのでしょうか?
今度孫に会うときにでも社会の教科書など見せて貰うことにしましょう(^^ゞ