テーマ:戦争反対(1190)
カテゴリ:戦争ってなんだったんだろう?
極東国際軍事裁判(東京裁判)インド代表判事を勤めた、ラダ・ビノード・パール博士である。 東京裁判でただ一人「A級戦犯」全員に対して無罪の判決を下した人物である。 「何の法的根拠も無く勝者が敗者を裁く蛮行を見逃すことはできない」 パール判事の信念だった。 だがその判決書は東京裁判で朗読されることはなく、GHQ占領下では一切公表を禁じられた。 「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」原爆慰霊碑(広島) 東京裁判の4年後パール判事は再び来日し、 広島の原爆慰霊碑に献花した際碑文を見て言った。 「『過ちは繰返しませぬから』とあるのは日本人を指しているのは明らかだ。それがどんな過ちであるのか私は疑う。ここにまつってあるのは原爆犠牲者の霊であり、原爆を落としたのは日本人でないことは明瞭。落としたものの手はまだ清められていない。この過ちとは、もしも前の戦争を指しているのなら、それも日本の責任ではない。その戦争の種は西洋諸国が東洋侵略のために起こしたものであることも明瞭である。・・・」 その後碑文の「繰り返しませぬから」をめぐって様々な論争となるのだが・・・・ パール判事は言っている。 「日本の子弟が歪められた罪悪感を背負って卑屈・頽廃に流されてゆくのを私は見過ごして平然足るわけにはゆかない。彼らの戦時宣伝の欺瞞を払拭せよ。誤られた歴史は書き換えられねばならない。」 昭和27年、パール氏は広島市の住職から「過ちは繰返しませぬから」の碑文に変わる碑文を頼まれ一編の詩を揮毫した。 それは今でも広島の本照寺に建立された「大亜細亜悲願之碑」に刻まれている。 激動し 変転する歴史の流れの中に 道一筋につらなる幾多の人達が 万斛の想いを抱いて死んでいった しかし 大地深く打ちこまれた 悲願は消えない 抑圧されたアジア解放のため その厳粛なる誓いに いのち捧げた魂の上に幸あれ ああ 真理よ! あなたはわが心の中にある その啓示に従って われは進む 1952年11月5日 ラダビノード・パール パール判事の日本(にっぽん)無罪論 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 16, 2006 12:43:48 AM
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