わんこの年金教室

ぽぽです。

最近アスベスト被害のニュースは頻繁に耳にします。

実はマスコミが騒ぎ出す前、平成15年9月19日に
ひっそりと厚生労働省から
このようなパンフレットが出されていました。

このパンフレットのポイントは、以前からアスベスト被害とされた
「石綿肺」「肺がん」「胸膜の中皮種」等の他に「心臓の中皮種」等が
つかされた事が一つ。

そして、石綿製品の製造・取り扱いをする仕事以外にも
「周辺の仕事」も対象となった事でしょう。

この時点で「過去の労災認定を踏まえて」とありますから、
何件もの事例があったのでしょう。

このようなパンフレットの存在を関係者の皆さんがご存知だといいのですが・・。

労災認定されるとされないとでは大きな隔たりがあります。

まず、治療費が全て労災保険で賄われるか、
自分の健康保険で3割を自己負担をするかの違い。

障害補償年金が出るか、一家の大黒柱が倒れてた後の生活費を
家族が介護をしながら捻出するか。

例えば、一家の大黒柱が、建設現場で働いていた。
石綿は直接扱わない仕事だが、
その建設現場では石綿が使われていて
1年以上も知らずに危険に曝されていた。

何年も経って「中皮種」を患う。石綿被害を知らされず、
治療費・生活費で悩まされる。

こういった事態を避けるには自分で申請するしかありません。

厚生労働省が2度に渡って発表した石綿被害の出た事業所は
こちらとこちらと船員さんはこちらです。

もし、石綿被害の出た事業所に勤めていた、一緒に仕事したと
いう方は労働基準監督署や労災に強い社会保険労務士などに
相談なさるといいかもしれません。

更には、事業所の周辺住民の方にも被害が出ているため、
厚生労働省は労働局に指示して、
被害を出した事業所周辺の公民館などで月1回の健康相談と
専門家による講演会等を実施するとしてます。

今もそこにお住まいの方には救済手が差し伸べられそうですが、
他に引っ越された方や「治療費や年金の問題に触れられていない点」
が心配です。


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