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カテゴリ:年金のお話(厚生年金)
厚生年金に入っている社長さんに起こった「年金貰い忘れ・遅れの危機」の
実例を二つご紹介したいと思います。 実例1. ここに、ご主人と奥さん、跡取り息子、他に2人従業員がいるよっていう 商店があるとします。 この商店が有限会社○○商店だったりすると、ご主人の身分は 「取締役社長」だったりするので、まあ所謂「役員さん」です。 法人は厚生年金の加入が義務があり、「役員さん」も加入の対象です。 ご主人は、キチンと法律通り厚生年金に加入してました。 60歳を迎えた際、給与が高額だったため、年金は「支給停止」といって 全くでないことが判明しました。 ご主人はがっかりしましたが、給与はあるし、「まあいいか」で過ぎて行きました。 63歳の時、息子に社長を譲りました。 急に仕事を辞めるのも健康に悪いし、役員として会社に残ることにし、 その際少し給与が下がりました。 現在66歳、まだまだ現役です・・・・・ 実は、このご主人、63歳から年金をもらえるはずだったのに、 66歳の現在まで年金を一銭も貰っていませんでした。 なぜ??? 答えは、60歳の時「裁定請求書」を提出しなかったから。 ご主人は「支給停止」だから、どうせもらえないし、面倒だから必要な時に 届けようと思っていたらしいです。 もし、60歳の時「裁定請求書」を提出していたら、 63歳の時には自動的に年金が支払われます。 65歳の時には、改めて「裁定請求書(はがき)」が 社会保険庁から送られますから、それを返信することで、 60歳から65歳まで追加に払った厚生年金保険料分が 65歳以降の年金に反映して増額していたはずです。 この方は、たまたま66歳で気付いたので、63歳からの年金は、 時効5年以内ですから纏めて支払われて「セーフ!」でした。 でも、もし誰にも相談することなく5年以上過ぎてしまったら、 5年前を超える分の年金は露と消えてしまうところでした。 怖いです・・。 *この例のように事後に提出すると添付書類が増えるんで 面倒だし、お金が余分にかかります。 例えば、奥さんの課税証明が、本来は1年分で良いのに、 5年分必要だったり。(「配偶者加給」といって年金の 扶養手当のようなものを貰うために必要なんです。) 実例2. ここに、ご主人と奥さん2人きりの商店があるとします。 この商店が有限会社○○商店だったりすると、ご主人と奥さんの身分は 「取締役社長」と「取締役」だったりするので、実例1.のように 「役員さん」です。 この頃体調も優れないし、店をたたんで、2人で悠々自適な生活を! ということになりました。 このご夫婦、60歳の時に「裁定請求書」を提出していたので、安心して 年金の支払を待ってました。 でも・・全然来ないんです、年金が。 なぜ??? 答えは、「被保険者資格喪失届」という「厚生年金辞めました!届」を 出していなかったから。 (ついでに「全喪届」なる「事業を廃止したよ!届」も必要です) この届出さないと、暫く年金止まってます。このケースは暫くの後ご本人が 「年金支払われないじゃん!」って気付かれるので貰い忘れる事は まず無いと思われます。 でも、厚生年金保険料や健康保険料も口座引落し可能な状態だと 引き落とされ続けることもあったと聞いてますし、引落しできないで 一定の期間過ぎると、延滞金なる余分のお金を請求されたりする そうですから、お気を付け頂きたいものです。 因みに、この届けは、大至急出さないと遅れれば遅れるほど、 年金の支給も遅くなります。 廃業後数日で届けても、実際の年金の支給の始まりはその3~4ヶ月後 なので、その間の生活費は覚悟はなさっておかれた方が良いでしょう。 ↓面白いです。タイトルが一部ちょっと過激(税金・年金払わずに!)ですが、 内容は、合法的なちゃんとしたものです。実生活にも応用出来そうですし・・。 楽天広場の人気サイトランキング ↑3ポイントとかコツコツとこれでポイント稼いでいます。 ←お小遣い稼ぎにやってます。 ←これもお小遣い稼ぎ♪ ↑しばわんこシリーズの最新刊 ネット銀行のパイオニア『ジャパンネット銀行』!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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