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2014.12.29
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カテゴリ:映画(き)

1995 日本
戦争、青春

監督
渡邊孝好
Cast
唐沢寿明
木村拓哉
反町隆史
戸田菜穂

ストーリー
1945年、蓑屋航空基地。
若き海軍大尉、望月晋平は自ら志願して前線に戻る事にし、自ら隊長となり302特別飛行隊を編成した。
海軍大将であり晋平の父でもある、望月昌平は晋平に何故前線に戻るのか問い詰めるが、晋平は「総司令部には自分の仕事がない事が分かったから」とだけ答えた。
また特攻作戦に批判的な晋平は「上の決定には従います。ただし、やるからには犬死にはしません。確実な戦果が確信出来るまで出撃するつもりはありません。」と付け加えた。
こうして302特別飛行隊の訓練は始まった...。





1995年は第二次世界大戦が終わってちょうど50年ということで「THE WINDS OF GOD」「きけ、わだつみの声」「ひめゆりの塔」など戦争映画が多く制作された年だった。
その中でもこの作品は群を抜いて、リアリティがないということで多くの非難を浴びた作品である。
上田淳一郎を演じた木村拓哉は長髪で上官に口答えばかり。
高松岩男を演じた松村邦洋は肥満体型と、戦時中にはあり得ない事ばかりだった。
しかし戦争を知らない者達にとって、果たして何が正しく何が間違っていて、何が素晴らしいのかそうでないのかなどわからない。
現にこの作品は戦争映画ファンには批判されたが、戦時中を生きた年配の方々には支持されたのである。





my評価5点(10点満点中)

確かに戦時中のリアリティはないです。
歴史の勉強やほかの戦争映画を観ても、あり得ないと言わざるを得ない。
それに確実にあの時代の若い日本人に肥満など居なかったに違いない。
長髪も...。
しかし、私は本当の戦時中を知りません。

それに上に載せた通り、私はカテゴリーは青春映画だと思うわけです。
だからリアリティよりも青春してればそれで良しなのです。
良しと言うと語弊がありますが。
つまりはそーゆー作品だと言うことです。

いつだったか明石家さんまが「さとうきび畑の唄」というTVドラマをやりましたが、あれも戦時中ではあり得ない話でした。
死にたくない、生きていたいと連呼してましたからね。
そりゃ実際、皆、死にたくなかったでしょうが、それを簡単に口にする事が許されない時代だったと描くのがリアリティのある戦争映画です。
最後の最後に恋人や親を思い、死にたくないというシーンを描くのがリアルだと思うのです。
なのでこの作品が批判され、さとうきび畑の唄は視聴率が良かったなんておかしな話だと思うわけです。

モテたくて特攻隊に志願するのは本当にあり得ないのか。
戦時中に青春するのは本当にあり得ないのか。
上官に口答えするのは本当にあり得ないのか。
戦時中を知らない私達は、もう一度よく考えてみた方がいいのではないかと思うのです。

そーゆー意味で見る価値のある作品だと思います。



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Last updated  2015.01.12 01:15:46
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