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カテゴリ:映画(こ)
2010 日本 ミステリー 監督 中島哲也 Cast 松たか子 岡田将生 木村佳乃 芦田愛菜 ストーリー とある中学校、1年B組の終業式後のホームルーム。 教壇に立つ、このクラスの担任・森口悠子が語り出した。 教師を辞めるつもりである事を。 学級崩壊を起こしたこのクラスで、森口の話を聞くものは少ない。 それでも森口は気にもせず、注意もせず、ただ淡々と語り続ける。 そして森口はある言葉を放つ。 その言葉を放つと、クラスは静まり返った。 「私の娘はこのクラスの生徒に殺されたんです。」と...。 原作は2008年に発表された、日本人作家・湊かなえの同名小説。 ベストセラーとなり映画化された。 作品は少年犯罪や、家庭内暴力、イジメ、エイズなどを扱う過激な描写があるためR15+指定を受けている。 また第34回日本アカデミー賞最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀脚本賞、最優秀編集賞を受賞した。 my評価6点(10点満点中) 「イヤミスの女王」とか言われてますね、湊かなえ。 「イヤミス」ってのは見た後に嫌な気分になるミステリーという意味ですね。 で、私はなぜこの人が「イヤミスの女王」と呼ばれているのかよくわからないんです。 私にとって「イヤミス」ではなくとも、見た後、嫌な気分になる映画というのは、こんなものじゃないです!! 私にとって嫌な気分になる、胸糞悪くなるのは両方共まだブログに載せてないんですが「オールナイトロング」や「es」の様な作品! さらにまだ観てないですが、怖くて手を出せない「隣の家の少女」です!! 「オールナイトロング」は1~3まで観たんですが、とにかく衝撃的過ぎて、過去を消したいのか、私の記憶がごっちゃになったりしてしまってるんですが。 まぁたぶん載せる事はないです。 もう一度確認したくともDVD化もされてないし、もしかして絶版になってるかもしれません。 当時でさえ、あまりにも鬼畜なんで、2は絶版と言われていて、入手困難でレンタルしてるところを探し回りましたからね。 てゆーか、もう二度と観たくないですし。笑 ざっくり言うと「オールナイトロング」は先程も言いましたが鬼畜的な描写がオンパレードされる作品です。 女の子をレイプする時も、薬漬けにしたり、アキレス腱を切って逃げれない様にして、散々弄んだ後、肉体的な暴力も振りまくり、不法投棄されてるゴミ捨て場に捨てたりします。 監禁するバージョンもあります。 バラバラとかも。 虫とか食べさせたりします。 イジメも激しいです。 耳の中に接着剤流し込んだり、ガスバーナーで焼かれたりね。 救いようのないグロ映画で一部の人々にカルト的な人気を誇ってます。 「es」は1971年に実際に起こった「スタンフォード監獄実験」を基に脚色された作品です。 一般人を肩書きや性別に囚われず、ランダムに看守と囚人役に分けて、刑務所で生活させるというものです。 段々と精神を病んでいく囚人役の様子や、看守役は看守らしく振舞ううちに、暴力的になる様子などが描かれています。 ラストももちろん、救われない感じです。 「隣の家の少女」も「オールナイトロング」に近いものがありますね。 隣の家の少女が、叔母である家主とその息子に散々イジメられる作品です。 それを目撃した男の子が、恐怖から傍観に変わっていく描写がなかなか人間らしいとか。 これももちろん、救われないラストです。 こーゆーのが「イヤミス」ですよ! ミステリーじゃないけど。笑 湊かなえが「イヤミス」だなんて、ちゃんちゃら可笑しいです。 私が思うに黄色人種は割とマトモなんですよね。 白人は数自体が多いから仕方ないですが、白人と黒人が世界的に見ても、鬼畜で猟奇的な犯罪に手を染める割合が高いんですよね。 もちろんネットで調べてみたので、裏付けバッチリです。 だからといってこの作品がつまらなかったわけではありません。 まぁ子供相手で、黄色人種で、世界で最も治安の良い日本ですから、出来る事も限られてるんでしょうが。 何が言いたいのかと言うと「足りない!」です。 「イヤミスの女王」というぐらいなのだから、とんでもないものなんだろうと期待し過ぎました。 だからこそなかなか手を出せなかった作品だったんです。 手を出すまで5年も掛かりました。笑 でも、なーんだ。 こんなもんか。 と。 良く出来てると思うのは、クラス内のイジメですね。 いくら大人ぶってもそこはやはり子供。 仕掛けにバッチリ食いついた結果です。 素晴らしい。 とても人間らしいです。 それに松たか子演じる森口の苦悩もなかなか良く描かれていました。 「消えた天使」でも書きましたが、ニーチェの詩ですね。(下の方にあるカテゴリ別一覧検索「映画(き)」から見れますのでよろしくどうぞ) 「怪物と戦う者は、自らも怪物とならぬよう気をつけるべきだろう。長い間、深淵を覗き込む者は、深淵からも覗き込まれているのだ。」 逆に言うなら、怪物になりさえすれば、怪物と同じ所業が出来るという事です。 森口は怪物になりたかったんですね。 「目には目を」です。 でもなかなか、なり切れない。 その苦悩がヒシヒシと伝わりました。 なかなか良かったです。 とにかく「イヤミス」ではなく「愉快痛快」でした。 フザケたガキ共に天誅を!です。 森口を応援してしまいました。 法で裁けないなら、もしくは法が甘すぎるのであれば、自分が裁くしかない。 私はもしも、私の大切な人を殺されたら、私自身で裁きます。 誰に許してもらう必要もないし、さらに悲劇を生むからなんて大人になる必要もない。 そーゆー事です。 だから森口を否定しないし、応援出来るんですね。 彼女の冷静さと頭の良さには脱帽ですね。 全てが計算済み。 私はやられたらやり返すくらいしか、思いつかないですもの。笑 そんなわけで今作を「イヤミス」とか言っちゃってる人は、出来れば「オールナイトロング」を観て欲しいですが、たぶん手に入らないので「es」をオススメしたいですね。 「隣の家の少女」はたぶん10年は手を出せないと思うので、何とも言えないですけど。笑 ほかに新しく見つけたら、もちろん胸糞悪い映画として、オススメします。笑 今作自体はまあまあ面白かったですが、あくまでも愉快痛快! 気分も晴れやか!爽快!復讐劇です。 【新品】【邦画】告白(松たか子) 特別価格版(DVD) 【中古】レンタル使用済 告白/松たか子DVD/邦画 【中古】告白 DVD特別価格版 (邦画)【RCP】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.03.24 21:10:31
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