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2016.03.23
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カテゴリ:映画(き)

今回の一言
野蛮人以外の何者でもないですね。

2001 アメリカ、ドイツ、イタリア、イギリス、オランダ
アクション、ドラマ、バイオレンス

監督
マーティン・スコセッシ
Cast
レオナルド・ディカプリオ
ダニエル・デイ=ルイス
キャメロン・ディアス
リーアム・ニーソン

ストーリー
19世紀初頭。
アメリカ、ニューヨークの一角、ファイブ・ポインツ。
ここにはアイルランド系移民が多く押し寄せていたが、それを良しとしないアメリカ生まれのアメリカ人達は「ネイティブ・アメリカン」として移民達を排除しようと闘っていた。
アイルランド系移民達はこれに抵抗すべく結束して「デッド・ラビッツ」という組織を結成した。
彼等の闘いが熾烈を極めた1846年。
その日「デッド・ラビッツ」のリーダー、ヴァロン神父は「ネイティブ・アメリカン」のリーダー、ビル・カッティング(通称ブッチャー)に殺られてしまった。
こうして遂に長きに渡る闘いは「ネイティブ・アメリカン」の勝利で幕を閉じた。
そしてヴァロン神父の息子アムステルダムは捉えられ、少年院へと送られていった。
それから16年後の1862年。
アムステルダムは16年ぶりにファイブ・ポインツへ戻って来た。
しかしその景色を見て愕然とする。
町は「ネイティブ・アメリカン」達によって支配され、「デッド・ラビッツ」の生き残り達もかつての牙は折れ、ある者は「ネイティブ・アメリカン」の手下として働き、ある者は支配に完全に屈する事はなくとも「デッド・ラビッツ」としての誇りも失って暮らしていた。
アムステルダムは素性を隠し、父の仇で今は町の権力者でもあるブッチャーを探すのだった...。





感想
日本でいうところの戦国時代的な雰囲気ですけど、なんかねー。
うーん。
野蛮ですね。
てゆーか野蛮以外特に何も感じなかったよね。
本当の日本はこの頃、明治維新でワチャワチャしてた辺りですかね?

お国柄の違いか映画自体の出来の問題か、それとも私が日本人だから戦国時代の映画は理解出来て、こちらは理解出来ないのか。
分かりませんが、とにかくあまり中身がある映画とは思えませんでした。

結局アムステルダムも父の敵討ちという考え以外に、何かリーダーたるべき資質があった様には思えませんでした。
単純に正体がバレて、「すげぇ偉大な父親の息子だったから」という理由で勝手に周りが集まってきた感じです。

作品自体も「男の戦い」ってのはよく伝わりますし、マーティン・スコセッシらしいなとは思いますが、重厚なドラマというほどではないです。

しかしブッチャー役のダニエル・デイ=ルイスはなかなか良かったと思います。
特にヴァロン神父に対しての想いや、野蛮な悪党に見えて意外とちゃんと組織のリーダーとして皆をまとめているところ。
いざという場面でピシッとその場の空気を変えるところ。
上流階級の輩との交流でもちゃんと人間観察をしているところ。
ただの悪党ではないという端々の演技が、彼はとても上手かったです。

しかしアムステルダムの正体がバレて集まってきたかつての有志達やブッチャーが語るヴァロン神父。
想像するだに偉大な男ですが、リーアム・ニーソンの出番は本当に冒頭の5分~10分程度なので、どんな風に偉大でどんな風に周りに愛されていて、ブッチャーとはどんな敵同士だったのか?はほぼ伝わらなかったと思います。
作中にちょいちょい回想としてヴァロン神父登場させれば良かったのに~と思います。

山場のシーンは個人的には好きです。
彼等がファイブ・ポインツなんて町だけにこだわってる間に、もっと頭の良い奴は何をしてたか?を感じられて皮肉っぽくて面白いです。

全体的にはドラマとしてはイマイチです。
誇りだとか男の戦いだとかは感じますが、良作というほどでもないです。
好きな人は好きでしょうが、特にオススメではありません。

my評価4点(10点満点中)





概要
アメリカ人記者、作家ハーバート・アズベリーによる同名ノンフィクション小説を基に描かれたフィクションドラマ作品。
アメリカにやって来たアイルランド系移民はネイティブズから「ホワイト・ニガー」と呼ばれ、黒人同様の差別を受けてきたという。
また血の違い以外にも、アイルランド系移民はカトリックを信仰しており、ネイティブズはプロテスタントを信仰していた。
信仰の違いも戦いを激化させた原因のひとつであった。
マーティン・スコセッシは構想に30年を掛け、撮影に270日、制作費は150億円を投じた。
2001年カンヌ国際映画祭に出品され、初公開。
その後、一般公開されアカデミー賞の呼び声高い期待の作品となった。
第75回アカデミー賞作品賞、監督賞、主演男優賞(本来主演はレオナルド・ディカプリオであるが、今回はダニエル・デイ=ルイスであった)、脚本賞、撮影賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞、歌曲賞、録音賞にノミネートされたもののひとつも受賞出来なかった。


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Last updated  2016.03.23 12:49:08
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