和希ちゃん8383のブログ

今回の一言
色々、容赦ないな。笑

2011 イギリス
サスペンス

監督
ジュリアン・ギルビー
Cast
メリッサ・ジョージ
エド・スペリーアス
ショーン・ハリス
カレル・ローデン
イーモン・ウォーカー
ホリー・ボイド

ストーリー
来年スイスにあるベルナーアルプスの一角アイガーの北壁にアタックする為、トレーニングとしてベテラン登山家のロブ、アリソン、ジェニー、アレックス、そして新米登山家のエドはスコットランド、ハイランド地方の山ベン・ネヴィスへとやって来た。
山小屋で一泊し、翌日西側から頂上へと向かった5人だったが、途中の休憩ポイントでエドが不思議な声がする事に気付く。
不思議な声をアリソンも聞き、5人で周辺を探すと、山中にはありそうもない不思議なパイプが地中から出ていた。
恐る恐る「誰か居るの？」と問いかけると、そのパイプから子供の声が聞こえてきた。
ロブはこのパイプは空気穴だと気付き、地中に誰かが埋められていると叫んだ。
5人が大急ぎでパイプの付近を掘ると、2～3mほどの大きさの箱があり、蓋を開けると中から少女が出て来た。
怯える少女をなだめ、一息ついた頃、アレックスが言った。
「ここに居ちゃ危険だ。」と...。





感想
(ネタバレします)
冒頭は青春やら人間ドラマやら感動系の山岳映画なのかなー？と思いました。
映像もとても綺麗だし、CGではなかったし、本格的な感じでなかなか素晴らしいです。

ところがどっこい！こんだけ冒頭のシーンに気合入れておいて、山岳対して関係ないサスペンスなのかよっ？！笑
ですが、これがまた大したことないB級映画なんだろうと思ってたらまさかの予想外の面白さ！

伏線の張り方とストーリー展開がサスペンス好きにはたまらん感じなんですよねー。
個人的には瞬殺されちゃう2人組が気にいってますけど。
彼らは突然出て来て、突然銃を構えて「居たぞ、あそこだ」と言うんですよ。
えっ？！
少女アナを埋めた奴らなのか？！
まさか助け出されるのを分かってて、あえて泳がせて遠くからハンティングするイカれた奴なのか？！
とか、思ってたら、そこへさらに2人組の男が登場して、銃を奪われて瞬殺されてしまいます。
うっそ～ん。
まさかのただの密猟者だった。笑

一体こいつらの目的はなんだ？
犯人は何人だ？とか思ってたら、さらに怪しげなダルコ、アンディ、クリスの3人組登場。
明らかに真っ当な人間に見えない彼らは金を用意していて、まさかの人身売買なのか？
密猟者を殺した奴らは売る側で彼らは買う側なのか？とか思うわけですよ～。

そんなこんなで話が進んでいくので、飽きないんですよね～。

ただツッコミどころもかなり多いです。
そもそもクロアチア人らしいアナをなぜわざわざスコットランドの山中まで連れて来て埋めたのか？
かなり大掛かりな犯罪で、単独犯や少人数グループで出来る様な犯罪ではないと思います。
不法入国しながら旅しなきゃいけないし。
偽造パスポートも必要だし、人種が違う事をどーやって怪しまれずに旅したのかも謎。
もしトランクとかに詰めてたとしても、空港でも陸路の国境越えでも絶対調べられてるし。
以前には日本人も誘拐されてるらしく、スコットランドまで怪しまれずに連れてくのはかなり至難の技かと。笑

それにかなり山中かと思いきや犯人達は追いかけるためにすぐ車に辿り着くんですよね。
確か迂回すると町まで20数キロ、直線距離で悪魔の壁を降りても6キロのはず。
でも山中のはずが近くに道路走ってるなら、町までグループと道路に出てヒッチハイクグループに分けるべきだと思うんですが、なぜ山から出ないのか謎。
さらに犯人達は悪魔の壁降りてませんから、どーやって簡単に道路まで辿り着いたのか謎です。
人間の時速は2～3キロです。
川に落ちた分、アリソン達は早く辿り着いたかもしれませんが、犯人達には不可能なはず。
時間の進み具合とストーリー展開あってねー。
さらにアリソン達はヒッチハイクしたんだかなんだかよく分かりませんが、あんな田舎の警察じゃなくて事情を話して街まで行ってもらうべきです。
すでに何人も死んでるのにツメが甘い！！笑

また無関係の人も死にすぎなのでマジで容赦ないなと思いました。
そもそも犯人達が人を殺す事に何も感じてなさすぎるんですよね。
人殺しと誘拐犯は仕事が違うんですからプロならプロらしく、不必要な殺しはしないでいただきたい。笑
てゆーかそんなにガンガン殺しまくってて、今までよく捕まらなかったね？と不思議に思ってしまいます。
それに逃げ込んだ先の民家の人とかちょーーーーーー可哀想！！
いきなり撃たれたあげくに家燃えちゃうし。

簡単に人助けをするなと言われてる様な気さえしてしまいますよ、これじゃ。
そもそもアナを助けなければこんな事には...。
元も子もない話になってしまいますが。

あとさらに容赦ないなと思ったのはキッドのその後です。
アンディがなかなかいい顔の演技をしてくれるので、作品のラストが引き締まってたと思いますが、キッドのその後は想像したくないです。
でもすんげぇ拷問とかされるんだろーなーと。

とにかくツッコミどころは多いですが、けっこー面白いんです。
山岳部分の映像も素晴らしいですし、怪しい人物の多さや展開の面白さ、キッドのその後など面白いです。
容赦がなさすぎて、逆に爽快かも。笑

my評価7点(10点満点中)





概要
日本では劇場未公開のイギリス発山岳サスペンス作品。
主演は「30デイズ・ナイト」「トライアングル」のメリッサ・ジョーンズ。
登山シーンはCGではなく実際にロケを敢行、役者だけでなくカメラマンもザイルでぶら下がり撮影した。
また作中で行われている祭りはホグマネイと呼ばれ、大晦日から1月1日の夜まで夜通し行われる新年を祝う祭りである。
特にハイランド地方では独特のホグマネイが脈々も受け継がれており、かつては動物の皮を被っていた。
その伝統が進化し、現在でも豚や鹿などに似せたおもちゃのかぶり物をしたり、火を操ったりしている。






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