・ここ数日、あることでいろいろと考えていた。昨夜は久しぶりに宴会の席で酒をしこたま飲んではいたものの、何処か醒めた状態であまり楽しめなかったが、一晩ぐっすり寝て起きた頃には、アルコールと共に何かが抜けネガティブからポジティヴに反転した。勝手にしやがれと開き直ったというのが正しいかもしれない。
小林秀雄の『考えるヒント』、常識というタイトルの文章の最後の下りで、常識の届く射程は私事の範囲でしかないというような記述がある。いくら私の事に関してわかる(と思っている)人が居たとしても、それは上っ面の部分だけだ。
似た言葉に「知ってるつもり」というのがあるが、ツモリは何処までいってもツモリでしかない。確実にわかると言えるのは私自身でしかない。1通の電子メールが私の背中をポンと押した。私の行く方向がおぼろげながら見えた感じがする。
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