・昨日もそうだったが、今日もまとまった雨が降らない。これは長崎だけに限ったことなのかもしれないが、雨が降らないことには農業をやっている身にとっては死活問題となっている。幸いにも近くに湧き水を善意で分けてくれる人がいるのでなんとかやっているようなものだ。毎日はいくらなんでも気が引けるし、水やりだけでほぼ半日を費やすためにそうそうは出来ない。
今日も朝早くからその場所へ行く途中、前から2トントラックが走ってくる。よく目をこらすと件の人の息子さん(去年からの顔見知り)がハンドルを握っているのが見えた。バス一台がようやく通れる狭い道で、ようやく交わせる場所に居たのこともあり道を譲る。彼もこちらに気付いたようで目だけで挨拶をする。それから近くにある畑とその場所までを4回往復した。(計:2000リットルで約2トン)
最近では植木屋さんも水不足なのかやはりその場所で湧き水を汲んでいることがある。ウチの親が顔見知りのようで、いろいろと訊いてみると、灌水用の水に困っているような事を話していた。この地域に住んでいる人ではないという引け目もあるようなのか私たちに先を譲ってくれた。私が出会ったことのある何かの技術を生業にしている人は何故こうも礼儀正しいのか、不思議でたまらない。
そういう私も昔はソフトウェア技術者で今は百姓(言い換えれば農業技術者)というのもあるので、何か通じるものがあるんじゃないだろうかと思った。
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・午後5時半ころ軽トラックのフロントガラスに虹色の半円が映っていたのに気づきカメラを取り出す。久しぶりの虹は家の上空に出たようだ。