写真の日(6/1)から早10日(笑)。昨日は梅雨入りの影響で雨模様。早めに仕事を終わらせ市内へ散策。途中、好文堂書店にて、立ち読みで済ませるつもりが、本を一冊購入しました。
さらっと流す程度で2ページを使って、上野彦馬の仕事に関する略歴を説明してました。学者タイプの努力家だったんでしょう。このページの最後に
「撮影技術だけでなく、薬品の製造を自ら手がけるなど、機材から現像まで写真に関するすべての技術を化学的に解明しようとした。この点は同じ頃に開業していた日本人写真家と大きく異なるところである。」と〆くくってます。
絵師の家柄が幸いしているんでしょう。撮影技術にも非凡な感じがします。セルフポートレートとしても、秀逸な多重露光のトリック写真。遠近法を使った風景画などその片鱗が伺えます。専門家が人物の構図に関してはフランスの肖像写真に近いという下りもあります。光の使い方が時代ごとに異なっているという文献も何処かで目にしました。
参考文献・資料 旅する長崎学/近代化ものがたり 長崎文献社