今って、何が「イッテル・！」の・・？

この歳になりますと、親戚・町内・商店街などの付合いがやたらと増えてせっかくの日曜日があっというまに終わってしまいます。昨日も親戚の法事に行ってきました。でも、何か良い事無いかなと思っておりましたら。法事の会食に伺った四条木屋町東の「東華采館」は京都で最も古い中華料理屋さんで一階にでんと設けられたエレベーターは何と日本最古らしいです。早速乗せていただきました、エレベーターガールではなくエレベーターボーイさんが運転され外戸・内戸の開閉をされ、重々しくも安全に２階へ到着しました。これなら閉じ込められる事も無く、かえって安心です。店内は古いままを丁寧に改装されており重厚でいて、落ち着く空間です。肝心のお料理は昔懐かしいお味で私はいたく気に入りましたが、最後の定番料理「鯉のから揚げの南蛮漬け」は出ませんでした。お店の方に伺ったのですが、最近の若い方は鯉は臭いと注文されないそうで、コースメニューから外れたそうです。（残念）でも日本最古のエレベーターに乗れて何だか得したような、よい気分で家路に着きました。


建物名 東華菜館（旧・矢尾政)
建築年 大正15(1926)年
設　計 ヴォーリズ建築事務所
施　工 大林組
所在地 京都市下京区四条大橋西詰南側
構　造 鉄筋コンクリート造り５階建
撮　影 2003年10月4日
鴨川べりに建つスパニシュ様式の中華料理店。建築当初はビア・レストラン、戦後に今の店に変わった。建物正面の入口周りと4階部分のテラコッタ・タイルの装飾が素晴らしい。