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カテゴリ:雑読覚書
先日、読書関連のテーマで書かれた日記を見ていて、出会った書籍です。
刺激的なタイトルに目が引かれたのでしょう。 中心テーマは「障害者の性」ですが、読み進むうちに、 健常者と障害者の境界線はあいまいになり、最後は「性」とは いかなるものか?? との問いに帰ってしまいます。 「セックスは両脚の間(下半身)にあるものだが、 セクシュアリティは両耳の間(大脳)にあるものだ」 キャルデロン 米国製教育学者 の言葉に尽きるのでしょうが、現実問題は言葉で終わるものではありません。 「障害者だってやっぱり、恋愛したい。性欲もある。」 そんな現実の中に必然としての「性の介助」の現実があるんですね。 考えたことのない内容なので少し考え込みました。 端的にいえば、「障害者の性欲処理」つまりオナニーやSEXそのものを、介助すること。 表立って話されてはこなかったけれど、近親者や医療・介護関係者の一部によって、ひっそりとなされていた行為のようです。 そして、いま、風俗店が・・ボランティア組織が、オランダでは 自治体から助成金が・・・。 はたして、ボランティアなのか風俗産業なのか・・・ SEXは「究極のスキンシップ」に何が加わったものなのだろう? 考えさせられますね。 ノンセクションとしての著作として、テーマに肉薄できている という迫力には欠けます。 ただ、このテーマを広く世に問うた点は評価できます。 楽天でもいろいろな方が書いておられます。 トラックバック張ってみました. t-kotaniさんの日記 月夜夢.さんの日記 また、ここはフリーライター 渡辺一史のこの著作に対する書評。 序章 画面の向こう側 第1章 命がけでセックスしている―酸素ボンベを外すとき 第2章 十五分だけの恋人―「性の介助者」募集 第3章 障害者専門風俗店―聴力を失った女子大生の選択 第4章 王子様はホスト―女性障害者の性 第5章 寝ているのは誰か―知的障害者をとりまく環境 第6章 鳴り止まない電話―オランダ「SAR」の取り組み 第7章 満たされぬ思い―市役所のセックス助成 第8章 パートナーの夢―その先にあるもの 終章 偏見と美談の間で お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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