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「雇われない生き方」実践レポート

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September 8, 2004
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カテゴリ:雑読覚書
先日、読書関連のテーマで書かれた日記を見ていて、出会った書籍です。

セックスボランティア ( 著者: 河合香織 | 出版社: 新潮社 )

刺激的なタイトルに目が引かれたのでしょう。
中心テーマは「障害者の性」ですが、読み進むうちに、
健常者と障害者の境界線はあいまいになり、最後は「性」とは
いかなるものか?? との問いに帰ってしまいます。

「セックスは両脚の間(下半身)にあるものだが、
セクシュアリティは両耳の間(大脳)にあるものだ」
 キャルデロン 米国製教育学者
の言葉に尽きるのでしょうが、現実問題は言葉で終わるものではありません。

「障害者だってやっぱり、恋愛したい。性欲もある。」
そんな現実の中に必然としての「性の介助」の現実があるんですね。
考えたことのない内容なので少し考え込みました。

端的にいえば、「障害者の性欲処理」つまりオナニーやSEXそのものを、介助すること。
表立って話されてはこなかったけれど、近親者や医療・介護関係者の一部によって、ひっそりとなされていた行為のようです。

そして、いま、風俗店が・・ボランティア組織が、オランダでは
自治体から助成金が・・・。

はたして、ボランティアなのか風俗産業なのか・・・

SEXは「究極のスキンシップ」に何が加わったものなのだろう?
考えさせられますね。

ノンセクションとしての著作として、テーマに肉薄できている
という迫力には欠けます。
ただ、このテーマを広く世に問うた点は評価できます。

楽天でもいろいろな方が書いておられます。
トラックバック張ってみました.


t-kotaniさんの日記

月夜夢.さんの日記

また、ここはフリーライター 渡辺一史のこの著作に対する書評。






序章 画面の向こう側
第1章 命がけでセックスしている―酸素ボンベを外すとき
第2章 十五分だけの恋人―「性の介助者」募集
第3章 障害者専門風俗店―聴力を失った女子大生の選択
第4章 王子様はホスト―女性障害者の性
第5章 寝ているのは誰か―知的障害者をとりまく環境
第6章 鳴り止まない電話―オランダ「SAR」の取り組み
第7章 満たされぬ思い―市役所のセックス助成
第8章 パートナーの夢―その先にあるもの
終章 偏見と美談の間で





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最終更新日  September 9, 2004 12:55:44 AM
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