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カテゴリ:雑読覚書
先日「オール讀物」に部分掲載された直木賞受賞作の一つです。
他の本を買いに行ったついでに買込んでしまいました~~^^; (秋深し/財布の中に/はや木枯らしの吹いており/ お粗末!) <山の民「マタギ」のお話> 時代は大正初期~昭和初期。 駆け出しのマタギ、富治青年は川魚を取る「アメ流し」の行事で、 地主の娘「文枝」に出会い、一目ぼれする。 貧しい小作人と地主という出自を省みず富治は夜這いをかけ、 成功する。 相愛になる二人だが、文枝の妊娠により引き裂かれ、 富治は鉱山へと故郷を追われる。 鉱夫として成長する富治だが、ヤマへの思い捨てがたく、 同僚の小太郎とともにクマ狩りに出かけ始める。 雪崩事故で仲間を多く失ったことを契機に、故郷に帰った 小太郎をおって、富治も小太郎の村に住み着く。 小太郎の姉「イネ」と所帯を持つことを条件として。 「イネ」は12の時、貧困から娼妓として売られ、村へ帰った後も男漁りをする女。 しかし、秘めたる思いをもつ「イネ」の生活は富治との生活 で一変し貞淑な働き者の女房となる。 月日は流れ、富治イネの一人娘を嫁がせた頃。 文枝からの手紙、そして再会。 イネ・文枝の女同士でしかわかりあうことのない心の葛藤と 思いやり。 そして、ヤマで生きる男の終焉。 動物に身を託した「山の神」との語らい。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 西欧文明では、アミニズムは何故か低俗なものとされる 傾向があるように感じます。 しかし、自然との共生を思うとき、豊かな自然に育った日本人の 貴重な風土・文化といえるのではないでしょうか。 蛇足・・・ 「山の神」・・・女性・奥さん・・・をこう呼びますよね?! 敬愛と畏敬(?!)の念を持って・・・。 かわいい・いとしい存在のオンナは、「いつ」「何を契機に」 オトコの中で「神」に化身するんでしょうね・・・ ちょっと謎・・・ まだまだ修行不足?!(^^;) 明日は「9・11」・・3周年 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
September 10, 2004 03:47:42 PM
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