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カテゴリ:雑読覚書
ずっと前に買って積読状態だった本の表紙をやっと開きました。
この本の帯には <いい学校を出て、いい会社に入れば安心>という時代は終わりました。 好きで好きでしょうがないことを職業として考えてみませんか? と書かれています。 紹介されている職業は514種。 通読する種類の本でもないでしょうから、ぱらぱらと自分の気にとまったページを繰りながら自分自身の歩んできた道を考えてきました。 小学校の低学年の頃は、「パイロット」 卒業文集には、尊敬する人物マルコポーロ、冒険家 中学時代 海洋観測船 高校時代 小説家 OR 哲学者 そして、坊主になりたかった時も・・ ・ ・ ・ ・ ・ で、なんでここにいるの? と、笑ってしまいますね。 現実的な進路選択をする時代・・・ええ、70年代ですね・・・ 「好きなことを職業にする」って考え方もあったんでしょうね・・・ でも自分はその時期、本が好きでありながらその部分を伸ばしていくのではなく、好んだ本の内容・時代に煽られたのかな? と今にして思います。 時:学生運動の末期・・・余熱は十分に熱かったですね。 三島由紀夫は割腹し、高橋和巳が病に倒れ・・・・ 「自分たちはなにをなす”べき”かを問い尋ねられた時代」そんな雰囲気が選択する上での背景としていつもあったように感じます。 そんな中で、「自分はこれがやりたい!」がそれほどのポテンシャルをもてなかったんでしょうね。 「海が好きで好きで」「書かずにはいられない」自分が保てたなら、どんな人生だったかな? などと思います。 共に海に抱かれながら兄弟のように育った5才上の従兄弟が県の漁業調査船のメンバーになり、嵐の12月の日本海に投げ出され帰らぬ人となりました。 捜索のため海岸線を巡る中で、職場としての「海」が消えたように思います。 恐怖心ではありません、敵愾心に近い感情です、慕いながら、そして到底かなわないとの思い。 「好きで好きでしかたがない」 でも、 「共に歩むことができない」 職業だけじゃなくても様々ありますね。 「好きで好きでしょうがないことを職業にしよう」 そんな思いが明確に語られる時代、いい時代になったんだと思う! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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