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カテゴリ:独り言
今日は深い霧につつまれた朝でした。 高速道路も閉鎖がしばらく続いていたようです。
30数年前のちょうど今ごろの時期。 ゼミ指導教授の部屋に早朝忍び込みました。 いえ、たいしたことではありません。 1枚の紙切れに100文字ほど書き加える10分ほどの作業をやっただけです。 窓の外は深い霧が立ち込めていました。 2日後、まったく「ゲタ」を履かせることがないといわれるその教授に呼び出されました。 「この前の電気磁気学の考査試験、間違っているところがある。レポートを提出しろ」 膨大な量の課題を与えられました。 「同じ課題をAにも出せと伝えろ! お前ら、"同じところ"が間違っている・・・・・」 Aはクラスメートでした。苦学生でバイトの連続で授業にはほとんど出てこれない状態でした。 留年すれば退学するしかないと考えていた彼が試験終了後、がっくりと気を落としていたのです。すべて私が独断でやった行動でした。 私の点数は90点にも係らず及第ぎりぎりの「可」がついていました。 Aの評価も「可」でした。 厳格な教師がAの事情を知っていたか否かは不明です。 しかし、間抜けであぶなっかしい友情を受け止めてくれたと感じました。そして、代償は身をもって払う必要があるんだということも。 かの師の鬼籍入りの報を携えて、某大手電機メーカー○○部長Aを訪ねてみたくなった霧の朝でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
February 10, 2005 01:14:29 AM
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