|
テーマ:レンタル映画(818)
カテゴリ:カテゴリ未分類
「ゲーム理論」をご存知でしょうか?
市場調査の仕事が入りそうなので、この分野に関心が向かい以前見た映画のレンタルビデオを借りました。 有名なゲーム理論を紹介する例話に「囚人のジレンマ」というものがあります。 ともに犯罪を犯した2人の囚人がいます。 証拠は十分ではありませんが、このままだと二人とも懲役2年の刑が確定しそうだとします。 ここで、捜査官は2人の囚人に悪魔のささやきを行います。 「相棒の犯行を告発しろ、そうすればお前を無実にしてやる。そして相棒は懲役5年だ」と。 「ただし、二人ともお互いを告発した場合は両者とも懲役3年だ」と。 まとめるとこうなります 1 二人とも黙秘:懲役2年ずつ 2 二人とも告発:懲役3年ずつ 3 一人が告発、一人が黙秘:告発した方は釈放、黙秘した方は懲役5年 「自分が告発し、相手が黙秘してくれれば私は無罪。相手は懲役5年」 「相手が告発したら・・もし私が黙秘した場合懲役5年。この場合私も告発していれば懲役3年ですむ」 ・・ということは・・、相手の行動にかかわらず、自分は相手を裏切って告発したほうがいいことになる。 そして、同一条件の相手も同じことを考え、結果として双方懲役3年になる。 二人とも黙秘を続ければ、2年で済んだものが考え悩んだ挙句、懲役4年になってしまった。 それでは、やはり黙秘すればよかったのか? 相手も黙秘すればいいが裏切られて告発されれば、自分は最悪の懲役5年となってしまう。 さあ、あなたが囚人の1人だったら、「告発しますか」「黙秘しますか」 囚人同士が利己的に考え、自分の利害のみを合理的に考える状態(均衡点)を「ナッシュ均衡」といいます。 前置きが長くなりましたが、この「ナッシュ」が、実話に基づいた 映画「ビューティフルマインド」 の主人公で1994年ノーベル経済学賞受賞者「ジョン・ナッシュ」の名前に由来するものです。 天才数学者であり、統合失調症という妄想に苛まれながらそこから立ち上げる物語です。 映画の評価はまちまちのようですが、映画館で以前見たときよりも感動しました。 母校の食堂で、同僚の学者から賞賛のペンのセレモニーを受けるシーンではこみ上げるものがありました。 ただし、この映画は「ゲーム理論」の学習には一切なりませんのであしからず。^^; お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|