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カテゴリ:雑読覚書
ついに、最終巻です。
男くさい北方水滸伝によく付き合ってきたものだと自分ながら感心しています。 中国・北宋の末期。 腐敗混濁に乱れる世を憂える”漢”が梁山泊に集う。 さまざまな思いを胸にしながら、おとこ(漢)等は集い、勢力をますが、末期とはいえ宋の国力はいまだ強く、最後の攻防となる。 戦力で圧倒する宋軍の前に、頭目宋江をはじめとする男たちの死と、志を受け継ぐ若き楊令の姿をを描いて「完」を迎えた。 いささか北方謙三臭さが出ていないような・・・ 楊令をもっと生き生き描いて欲しかったかなとか・・感じるものがあります。 長編を著者の書く速度とともにある期間読んでいった背景には、なにかしら自分の内面にその作品に呼応する部分があったと訳です。 この作品では、権力や財力によるのではなく、「こころざし」の元に人が集い、育ち、巨大な権力に抗して理想を求める生き方に感じるところがあったように思います。 ともあれ、最終巻 「完」 です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
December 5, 2005 01:55:56 PM
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