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テーマ:本日の1冊(3696)
カテゴリ:日々雑感
冬の澄み切った空に浮かぶ月は、他の季節のそれと違った威圧感がありますね。
見事な月や月明かりに接するといつも、朔太郎の「月に吠える」を思い浮かべてしまいます。 月に吼える 白い月 はげしいむし歯のいたみから、 ふくれあがつた頬つぺたをかかへながら、 わたしは棗の木の下を掘つてゐた、 なにかの草の種を蒔かうとして、 きやしやの指を泥だらけにしながら、 つめたい地べたを堀つくりかへした、 ああ、わたしはそれをおぼえてゐる、 うすらさむい日のくれがたに、 まあたらしい穴の下で、 ちろ、ちろ、とみみずがうごいてゐた、 そのとき低い建物のうしろから、 まつしろい女の耳を、 つるつるとなでるやうに月があがつた、 月があがつた。 今もこうこうと輝いているのでしょうか?? 所用を兼ねて仕事の手を休め、外へ出てみることにします。 寒さに耐え切れずすぐ部屋に引き返すことになるでしょうが・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
December 16, 2005 08:35:53 PM
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