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カテゴリ:新しい夫婦関係
僕が結婚する時には既に母は他界し、親は親父だけだった。父には結婚する前になんとなく「かみさんが別姓にしたいということなので、籍は入れない」と伝えた。父はそれについて良いとも悪いとも言わなかった。
僕は3兄弟の真ん中(姉と弟がいる)。親父は姉には厳しかった。しょっちゅう怒っていた。弟は一番下の子供ということで、ちょっとしたことにも口出しをしていたと思う。真ん中の僕は、中だるみなのか親の目から開放され、好き勝手に生きてきた。僕の言うこと、やることにはあまり口出しすることはなかったように思う。 親父は昭和8年生まれ。どちらかというと昔気質、そして頑固。典型的な亭主関白タイプだった。普通に考えると「しっかり籍を入れろ」というタイプだが、何も言わなかったのはなぜだろうか?と考えてしまう。既にこの世にいないので本当のところはわからない。 典型的亭主関白の父だったが、当時としては、いや現在で考えても、非常に稀な決断をしていた。結婚の際に母(親父にとっては妻)の苗字を選んだのだ。別に婿養子になったわけではない。自分が結婚するまで使っていた苗字を好きではなかったようだ。親父は自分の親父(僕のおじいさん)を嫌いだったようだ。親父の両親は離婚していた(たぶん)ので、その苗字をずっと背負いたくなかったのかもしれない。 親父が僕らの事実婚をどう思っていたのか?今となっては知る由はないけど、親父自身が自分の人生、結婚時の判断を振り返り、僕に何も言わなかったのかなぁ?なんて考えてしまう。 特に女性サイドに多いと思うが、別姓を希望しても旦那サイドの両親に説得され、気の進まないまま籍を入れるケースをよく耳にする。中には数年事実婚・別姓で生活しながら最後は両親からの説得に折れて籍を入れたが、その後夫婦仲が悪くなり離婚してしまった友人もいる。そう考えると苗字を1つにすることにどれだけの意味があるのか疑問になってしまう。前回のブログに紹介したフクシマさんは、橘が自分の苗字、フクシマが旦那の苗字。日本で無理なのかもしれないけど、こういうやり方もあるんだよね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 30, 2005 12:02:30 AM
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