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2007.05.25
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「国家の品格」を書いた藤原正彦氏の「祖国とは国語」を読んでみた。

内容的には「国家の品格」で言わんとしていることと同じだが、もう少し教育の面に重点を置いたのが「祖国とは国語」ということになる。

「国家の品格」を読んだとき、私はこの国が滅亡への道を歩み続けているのだという恐怖を感じた。

昨今の少年犯罪、モラルの低下などを目の当たりにして、こういうことが頻繁に起きるようになった原因の一つとして、藤原正彦氏が主張する「国語力の低下」が挙げられるのかも知れない。

<気になったところを抜粋>

国語はすべての知的活動の基礎である。

国語は論理的思考を育てる。

国語は情緒を培う。

祖国とは国語であるのは、国語の中に祖国を祖国たらしめる文化、伝統、情緒などの大部分が包含されているからである。

一般国民にとってナショナリズムは不必要であり危険でもあるが、祖国愛は絶対不可欠である。わが国語にこの二つの峻別がなかったため、戦後、きわめて遺憾なことに諸共捨てられてしまった。

大学生の実力は、三無学生と慨嘆する大学人がいる。読めない書けない話せない、の意である。

不況が何十年続こうと国は滅びないが、この四つの低下(知的活動能力の低下、論理的思考力の低下、情緒の低下、祖国愛の低下)は確実に国を滅ぼす。国語力の低下が国を滅ぼすのである。

新しい指導要領によると、重心が従来の「読み」「書き」から「話す」「書く」のほうに移っているようだ。これでは深い思考力や情緒力のない、口先人間ばかりになってしまう。国語の中心はあくまで「読み」にある。

読むべき本を読むべき時に読む、というのが重要で、この時を逸し大人になってからではもう遅い。情緒を養う上で、小中学生の頃までの読書がいかに大切かということである。

1946年、(中略)1850字からなる当用漢字が導入された。GHQは漢字は難しすぎるとかタイプライターにのらない、などの取るに足らぬ理由をつけたが、真の理由はもちろん、「日本が二度と立ち上がってアメリカに歯向かうことのないようにする」という大方針のため文化の中核を破壊してしまおうとしたのである。

<英語第ニ公用語論について>

この驚くべき提言はいくつかの誤解に立脚していると思われる。

1.英語がうまくなれば経済が発展する

世界で夫も英語のうまいイギリスは二十世紀を通して経済的に斜陽だったし、最も英語のへたな日本は二十世紀を通して最大の経済成長をなしとげた。英語と経済発展の関係はほとんどない。

2.英語はすべての日本国民に必要

必要だと思うのは海外旅行時、外人に道を聞かれたとき、映画やテレビを見るとき。
仕事の上で必要という人は全体のたったの18%。一生に国民一人平均で数十日の海外旅行や、一生にほんの数回だけ外人に道を聞かれるときのために、英語習得という膨大な労力を全国民に強要するわけにいかない。

3. 英語がうまければ国際人になれる

大切なのは伝達手段より圧倒的に伝達内容である。

英語を最も得意とする英米人の中でも国際人と呼ばれる人間はほんのわずかである。

かつては(日本人が一昔前は黙って微笑していたので)「何か深いものを内に秘めている」とせっかく外国人に思われていたのに、今では深いものなど何もないことがすっかりばれてしまった。

4. 授業時間が無限にある

日本の中高生は全勉強時間の三分の一ほどを英語にさいている。にもかかわらず、使いこなせると自認する人は1.3%に過ぎない。

英語が世界を支配すれば、米英からの情報発信だけが世界の人々に直接的に理解され、したがって米英の思想や思考法が支配的となってくる。

<我慢力>

子供の我慢力不足は読書離れの原因でもある。
豊かな時代だからこそ、親や教師は、我慢力養成のために子供に厳しく当たらねばならぬのに、いまや子供と友達関係になりは手、甘やかし放題である。

この恐るべき甘やかしが、親や教師の不見識というより、流行の教育理論に支えられているところに現代日本の病根がある。この理論の根底にあるのが「個性の尊重」である。

単なる甘やかしと阿りが、「個性の尊重」という美しい言葉の魔力により、子供への「理解ある態度」と変貌するのである。

特に国語はすべての知的活動の根幹である。国語を通してさまざまな文学作品に親しみ、そこから正義感、勇気、家族愛、郷土愛、祖国愛、他人の不幸に対する敏感さ、美への感動、卑怯を憎む心、もののあわれ、などの最重要の情緒が身につけられる。

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<学習記録>

Paperbackのみ

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メモリボ、今日は仕事中に大活躍です。

ただ、自分で入力したものが変換ミスでかなり笑えるものに変わっていたりしましたが…(笑)





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最終更新日  2007.05.25 22:38:10
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