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テーマ:英語のお勉強日記(8007)
カテゴリ:ちょっと老けた新米英語講師
授業でレベルごとに分けたTOEICのクラスを受け持つことがあり、オリジナルのテキストなどを使ったりするのだが、どれもこれもストラテジーばかりに焦点を当てているものが多い。
ハイ、名詞の前だから形容詞を入れましょう。 ハイ、動詞の前だから副詞を入れましょう。 ハイ、冠詞が前にあるから名詞を入れましょう。 確かにその通りなんだけど、授業をやってみて思うのは、根本的なことがわかっていない、つまり5文型が全くわかっていない人が多いということ。一応文法の説明が載っているものもあるにはあるけれど、あまりにもお粗末。しかも一つの項目を一回の授業でやれという。無理。 TOEICで400点前後を目指している人ならともかく、結構中級~中の上クラスぐらいの人でもちゃんと構文を把握していない人が多いと感じる。 英検準1級を受けようという人でもこういう人は多い。なんとなく見えている単語をつなげて意味を「なんとなく」理解している人ばかりだ。 だから問題が解けない。突っ込んで質問すると返答できない。 これじゃあいかんよな。こういうことは自分で勉強して欲しいと思いつつ、結局スクールに来るということは他力本願なんだろうな。 スクールの性質上、短期間にスコアを上げるということは必須課題みたいになっているけれど、結局ちゃんと構文を把握して単語を覚えるという、地道な努力が一番の近道だったりするのよね。ストラテジーなんてものは上級者がもうちょい点数が欲しい時にだけ使うものなんじゃないかな。というか、上級者にはそもそもストラテジーなんて要らんのか…。 ちなみに英検2級はすごく難しい。準2級との隔たりが大きい。2級なのに倒置や分詞構文ばかりの文章が出てくる。やはりこれも基礎力がないと昇っていけない階段だ。 今度TOEIC650点の授業が始まる。このレベルの人にはモチベーションUPが一番。そこから伸びるかどうかは本人次第。恩師からもらったモチベーションのおかげで私もここまできた。だから今度はそれを人にあげる番だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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