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カテゴリ:ダイアリー
http://ure.pia.co.jp/articles/-/9246
昔からこの手の本が嫌いだ。 こういうことを言うエセ教師も嫌いだ。 この著者、デヴィッド・セインはなんと「200以上の英会話関連の書籍を著している。」らしい。(Wikipedia調べ) 恐ろしい。 GHQによる日本国占領のようだ。 本題に戻るけど、この手の本は、ネイティブならこういうのに、日本人の英語はダメだと決め付けている。 そして、こういうことを言うエセ教師はみな、 「文法ばかりやっているからダメなんだ。もっと生きた英語を話せ。スラングを交えて、ネイティブと同じように話せ。」 と言う。 そんな必要あるわけないでしょ。 大体なんでこんなチンピラみたいな英語しゃべらなきゃいけないのよ。 日本人が英語を学ぶ目的は、基礎的な英語が話せないのにスラングばかり連発する「アホ日本人」になるためではない。 日本のことを発信し、自分の意見が言え、ビジネスや学問で成功することが目的だ。 そして、「一応」世界共通の言語とされる英語を使うほうが発信しやすいというだけのことで英語を勉強しているわけだから、スラングやチンピラみたいな話し方を覚える必要はまったくない。 日本語の授業では、まず最初に「です・ます」形を教える。そのほうが後で活用を教える時に便利だからだ。 それともう一つ、最初に「です・ます」形ではなくて、友達同士での話し方を覚えると、「です・ます」に戻すのに非常に苦労するからだ。 実際、中級クラスにいるD君は、最初にきちんとした日本語研修を受けず、友達から日本語を習ったため、変な日本語を話す。 私: これは○○だから△△という言い方をします。 D: そうか。 私: D君、その漢字の読み方は○○ではなくて△△ですね。 D: 何でだよ。 授業が終わる。 私: じゃあ、○ページから△ページまで予習しておいてくださいね。 D: わかった。じゃあね。 基礎をきちんと教えたKさんは、授業が終わると必ず 「ありがとうございました。」 と言って教室を出て行く。その上で、 「センセイ、友だちだったら『ありがとう』だけでもいいですか。」 と聞いてくる。 逆は簡単。「です・ます」できちんとした日本語を学んだあと、日常生活の中で色々な表現を聞いて自分のものにしていくのは簡単だ。 英語も同じ。最初にスラングやチンピラみたいな話し方を覚えた後からきちんとした英語を、と思ってもこれは無理だと思う。 日本人に必要なのは、生きた英語ではなく、きちんと文法に則った文を作ること。それだけで十分だ。あとは必要に応じて変えていけばいい。 学校文法を批判する向きもあるけれど、本当に問題なのは学校文法ではない。それを教えて応用できるように生徒を育てる教師がいないことだ。 高校の英語教師は全員英検1級をとるべし。現状は準1級以上が全体の2割しかいないらしい。ということは、英語教師の大半が2級以下…。小学校に英語を導入する前にそっちを何とかして欲しい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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