カテゴリ:音楽ネタ
『LOWRELL』 (’79) Lowrell Simon
有名なサンプリングソースが収録されてるアルバム、例えば“Rising To The Top”が入ってる、ケニ・バークの『Change』(’81)や、“Looking Up To You”が入ってる、マイケル・ワイコフの『Love Conquers All』(’82)、Changeの『Glow Of Love』(’80)とかと同様に、「ギラリと光る、必殺チューン」が一発でも入ってれば、有難がられてCDで再発されるってパターンがよくあります。 2年くらい前に、このアルバム『LOWRELL』が、日本で世界初CD化されたのも、かなりの頻度でネタに使われてきた無敵の超絶メロウ・グルーヴ、“Mellow Mellow Right On”が収録されてるからで、オイラもその一曲が欲しいが為にまんまと買っちまったワケです。 この“Mellow Mellow Right On”て曲がもう、ホントにラブリーこのうえない仕上がりになってまして、“ブッ♪ブッブッブッ♪ブッブッブッ♪ブッブゥーブッブッブッブッ♪・・・”ってな印象的なシンセ・ベースがミョ~にハマるものがあり、日がな一日コレだけをずっと聞き続けても全くヘーキなくらいの、ある種「ドープな」心地よさがあるんですよ。 このオリジナルを聞いたことがなくても、HIPHOP周辺でこのベースを聞いたことがある人はたくさんいると思います。これをネタに使った曲、有名なトコロではイギリスのMassive Attack の“Lately”、コモンの“Reminding Me”、ジャネイの“So Badd”、ジョイ・エンリケの“Tell Me How You Feel”など、他にもマダマダあります。
CD付属のライナーによれば、ロウレル・サイモンは、シカゴのヴォーカル・グループ「Lost Genration」のメンバーだったそうです。このアルバムが制作された時代から、全体としては「ディスコ」を意識した音になってますが、The Chi-Litesのユージーン・レコードがプロデュースを担当していて、いわゆる「絢爛たるシカゴ・ソウル」の薫りも十分に感じることができます。
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