納豆、テキーラ、Ｒ＆Ｂ

　OHIO PLAYERS

　『ANGEL』 (’７７)

　自分らのアルバムのジャケット写真では、確実に丸裸の女の人を登場させてる、オハイオ・プレイヤーズ。音楽の内容も、ジャケット写真どーりのエロ・ファンク、どれもドロッドロでネットリした仕上がり。大スキです、こーゆーの！

　とてつもなくバカっぽい“Love Rollercoaster”(レッチリが映画版ビーバス＆バットヘッドのテーマ曲としてカバー)や、“Fire”、“Sweet Sticky Thing”(ディアンジェロも歌ってた)、“Skin Tight”、“Ecstasy”(Jay Zが“Brooklyn's Finest”で使用)など、このテの音楽好きな人なら一度は聞いたことがあるであろう有名曲が他にもたくさんあり、20枚以上のアルバムを残しています。
　今でもアメリカのコメディ映画とかのお色気シーンでは、このバンドの曲がＢＧＭでよく使われてるのを見ます。まぁそんなイメージがあるのもゴモットモな話です・・・。

　バンドのピークは１９７５年あたりで、この『ANGEL』は言わば“グループの人気もセールスも落ち着いてきた”頃の作品になるんでしょうけど、それでも一曲目の、タイトル曲になる“Angel”がもう、いや～らＣことこの上ない極上・エロファンクッ！超HOTッ！

　ドラム、ギター、ベース、ヴォーカル、コーラス、ホーン、シンセサイザー、入ってる音がもう全部、どれを取ってもイチイチいやらしい感じで奏でられてます。モロ粘度が高いです。スケベおやじどもが自信を持ってお送りする、高密度エロソングってな具合です。しかも７分２９秒もありやがる・・・。

　けどそんな長尺、全く気にならないくらいググイっと引っ張り続けます。「ィエ～ンジェ～ル♪」と比較的ゆったりと曲が始まり、ジョジョにホーンやコーラスが絡んで盛り上がってきて、頂上越えた後、ユッタリと余韻を残して終わっていきます。何かもう、そのまんま“秘め事ソング”ってな感じですよ・・・。

　散々エロだの、バカっぽいだの書きましたけど、大音量で注意深く聞くと、こらまたお見事な演奏してますよ、実は。マーヴィン・ゲイの“I Want You”に通じるよーなイイ“厚さ”があります。
　その“厚さ”の中にも、絶妙な“抜き差し加減”や“緩急のつけ具合”があって、サスガと思わせられます。だから何度も聞きたくなるんでしょーね。
　このアルバムも、ラスト曲“Faith”はなんともサワヤカな感じの曲で、キチっと締めてました。

　ちなみにこのバンドのジャケ、見開きにするとさらにドッキリ写真な仕様になってて、この『ANGEL』は　

こんな感じで、

 『HONEY』(’７５)にいたっては、

この有り様ッ！

やっぱりアホですわ・・・。