カテゴリ:音楽ネタ
『FANTASTIC Vol.2』 (’00) SLUM VILLAGE
このCDは、数年前、近所の中古屋にて1000円くらいで発掘しました。しかもキセキの日本盤仕様、ブックレットには解説や2000年当時までのJay Deeプロデュースのディスコグラフィーが詳細に書かれてました。
最近のリイシューや、リマスターされたモノに関しては、新たに書かれた解説が付くこともあるようですが。 今の学生が勉強してる歴史教科書も、オイラたちが習った事とかなり違っている場合があるそうです。歴史研究が進み、新たな事実が解明されるにつれ、内容も年々修正されていて、オイラたちの世代が習った歴史の情報は、多少古くなってしまってるよーです。
HIPHOPってジャンルの音楽は、トレンドが明確で、一過性な感じがしますが、永遠に聴き継がれるよーなクラシックになる曲もたくさんあります。 「クラシック」って言葉には、どこか懐かしいってイメージも含まれるけど、Jay Deeの遺した楽曲には「クラシック」って表現が多少なりとも合わないよーに思うんです。 それはJay Deeが捻出した音は、すべての時代をカンタンに超越してしまうくらいブッとんでいて、新たな“基準”となったからです。“基準”は永遠にズレることも、ブレることも、サビることもありません。
この『FANTASTIC Vol.2』がリリースされたのは2000年。オイラが個人的に思うHIPHOPがピークだった頃。10年近くも前でも、斬新で新鮮さを永遠にキープ、音のサランラップ状態。ジャジー・ジェフ、ピート・ロック、バスタ・ライムズ、ディアンジェロ、Qティップらがフィーチャーされてます。この頃はT3、Baatin、そしてJay Deeの3人体制で、Elzhiはまだいません。
Jay Deeは学校でピアノとドラムのコースを選択して学習していたそうで、 “メロディの基本となるピアノ”と“ビートの根幹たるドラム”のシッカリした土台があった故、あの独特なユラギと超硬質なドラムで独自の世界観を作り出すことができ、他のHIPHOPプロデューサーよりずっと、歌モノのリミックスが秀逸だったんですね。
ホントに才能あるアーティストによくありがちですけど、あるイミ、チカラ(手)を抜いて作ったよーな(わかりやすい)曲の方が、ヒットさせられるってコトがあると思うんですよ。
90年代中頃~2004年くらいまでの、アンダーグラウンドHIPHOPは、ほとんどDJプレミアの影響下のサウンドばかりだったけど、2005年~最近のは、明らかにJay Dee系のサウンドばかりになりましたね。
ジャンルを問わず、新たな“基準”を作り出すアーティストの出現はホントにウレシいモンで、そんな人達の新作を期待して待つってのも楽しみの一つになります。 今年もそんな新星の出現に期待ッ!
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