カテゴリ:音楽ネタ
GLEN SCOTT 『SOULRIDER』 (’02)
突然ですが、雨の日がタマラナク大好きです。カラっと晴れた天気の良い日ももちろん大好きですが、雨の日も重要です。 前置きが長くなりましたが、そんな“雨の日のひと時”にヒジョーによく調和するのが、グレン・スコットの2ndアルバム『SOULRIDER』。 夏を感じさせる今時期になると、レゲエのコンピレーションがアホみたいにリリースされまくって、「ナツはやっぱレゲエっしょ!?」的なCMが大量に流されます。 グレン・スコットが「どんよ~り鉛色の空」の枕とともに語られる、ロンドン出身のアーティストだからなのでしょうか。 UKソウル/R&BやUKヒップホップって、何かこう、ヒネクレてる感じがします。USモノに対し、「オレたちゃ勝手にコッチで盛り上がってるワイ」ってな具合の。イイ意味でハミ出し、逸脱しちゃってる、「一筋縄ではいかない」感が漂ってるよーな。 ’99年に『WITHOUT VERTIGO』でグレン・スコットがデビューした時、リンデン・デヴィッドホール(’06年に亡くなってしまいました・・・)とともに「UKからディアンジェロへの返答」とかって言われてました。 特に90年代後半、怪物・ディアンジェロ以降のアーティストは、生ドラムを使っただけで本人達にはそんな気が全くなくても「ディアンジェロっぽい」って言われたり、女性アーティストだったら、「とにかくローリン・ヒルのような音を」とレコード会社から要求されて大変だったと聞きます。 このグレン・スコットに関しては、ディアンジェロっぽさは感じません。むしろこの『SOULRIDER』での、“自分の音世界を探求した結果”の逸脱っぷり、ハミ出しっぷりはもう、痛快なモノがあります。 ほぼ全編の楽器演奏を一人でこなし、出来上がった音は異質で奇妙だけど、ヴォーカルは静かに燃える炎のように熱い故、怪しく風変わりでありながらどこか暖か。 こらまた妙で実験的なインスト曲が2曲も入ってるのも何かヒネクレてますな~。いやぁハマリましたよ!
今年は3rd『TRUST THE DAWN』をリリースしてくれたようなので、そちらも大いに期待してます。まだ買ってないけど・・・。
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