カテゴリ:音楽ネタ
JERU THE DAMAJA 『The Sun Rises In The East』 (’94)
うぅわッ!コレ出たの、もう15年も前なんすね!!いやぁ、年とった・・・。 高校3年の時、HIPHOP好きのダチ公から借りて、このジェルー・ザ・ダマジャのデビューアルバムを初めて聞いた時、かなりガツンと衝撃がありました。 当時は、P-FUNKを大ネタ使いした、Dr.Dreによる“G-FUNK”が主流だったけど、Wu Tang Clanの『燃えよウータン』やNasの『illmatic』でイーストコースト勢が“HIPHOPオリジンの地の意地”を見せつけ、そこにトドメとしてこのジェルーの『The Sun In The East』を喰らった時、オイラは完全に“East Coast HipHop支持者”に定着しました。 DJ Premierによる全編プロデュースで、今現在でも、“プリモのベスト・ワーク”として、今作が挙げられる事も多いです。この時期、多くのラッパーにビートを提供していたけど、個々のラッパーのキャラやスタイルに完全にピッタリ合う、それぞれ異なるプロデュースワークを完璧に見せていたのがプリモのスゴいトコロ。 聞く者をトコトン追い詰めるが如きヘヴィな言葉のジャブの連打が叩き出す緊張感、粗野なまでに生々しく攻撃的かつ、凍傷必至の研ぎ澄まされた冷徹なビート、まさに金字塔。 このアルバム収録の“Come Clean”はあるイミ、あの時代の象徴となっていると言っても過言ではないでしょう。プリモの不穏なビートに乗っかる、東洋文化に傾倒するジェルーのストイックなラップ。この一曲で、引き算の美学の極致と言える“プリモ節”は確立されるに至り、ジェルーは今もアンダーグラウンドシーンでありがたがられる存在でい続けています。 “男の根っこはなァ、やせ我慢なんだよ!”(『HEAT~灼熱~』唐沢の名セリフ)と相通ずるモノがあるジェルーのスタイル、当時はホンキでカッコいいと思ってましたね。 “I don't gang bang or shoot out bang bang the relentless lyrics the only dope I slang...” ジェルーにフリースタイルの勝負を挑んできて負けた相手が、逆上してナイフを振り回してきてケガを負うも、「ステージ上で起きたこと」と、その相手を許してやったという男気あふれるエピソードを持つジェルー。
☆ジェルー3連発ッ!☆
↑曲スタート時のドラムでソッコー効きます!不穏なピアノループと荒々しいドラム、超スリリング!!
↑楳図かずおの『猫目小僧』を思わせる、紙芝居チックなPV。 ↑“Oh Oh ,Heads Up Cause We're Droppin Some Shit !!!!” この一曲で注目されたことにより、ジェルーは「ギャングスター・ファウンデーション」一味からのソロデビューアルバム制作のチャンスを掴むことになる。
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