カテゴリ:音楽ネタ
W.W.W. ( W.ants W.orld W.omen ) (’10) Dwele
“He's R&B's best kept secret...” 今作のラストの曲中、DJクイック(西海岸のベテランHIPHOPプロデューサー)のラップパートでそう呼ばれてるドウェレさん。 今作は「wants」~「world」~「women」とアルバム内で三部構成になってるという趣で、日本盤のボーナストラック3曲は、よくあるようにアルバム最後にまとめられてるのではなく、3曲目、15曲目、19曲目にウマく配置されてます。ドウェレさんがしっかり曲順を指定したんですかね?・・・今回もドウェレらしい良作です。 そしてズバリ正直な感想なんですけど、このアーティストのアルバムは毎回どれも良作なんです。イヤ、超良作、超超良作、超々々々~ぉ良作なんです。けど、惜しい哉、決して「傑作」ではないんですよ。毎回「良作」の範疇に収まってて、時代の壁を飛び越えるような「傑作」に成り得てない、“もうチョイ何かが欲しい”感が出てくるのですよ。 “大人の鑑賞に堪えうるR&B”を毎回聞かせてくれる稀有な存在であり、他の凡百なヤツらと比べて、かなり背景もシッカリしてる突出したアーティストで大好きなんですけど。実際、遠出の度にコレばっかり聞いてたし。 「本人の力の加減」次第で、作品の“グルーヴの濃度”を自在にコントロールできるアーティストではあるんだけど(そもそもそんな芸当できる時点でスゴイし!!故J Dillaなんかもそう)、今回のはワシにとってあまりにライトでした。キラビやかでクリアなシャンパン・テイストとでも言いましょうか。どうしても濁ってる方が好きなモンでして、ワシは。濃すぎると求められる結果(セールス)が得られんかったりするんだろうけど。 もうコレは完全に好みの問題になってきますな。ワシとしては、ドウェレの持つ、ダークな“特濃漆黒グルーヴ”全開の、「採算度外視レベル」の作品をいつの日か聞いてみたいと思っとるのですよ。それこそ「大傑作」になるハズなんですよ!
☆こーゆーノリの方が好き☆ Dwele Feat. Bahamadia “High” ↑1stアルバム『subject』の日本盤ボーナストラック。 メジャーデビュー前、デトロイトのクラブでカセットテープの形で手売りされた作品集、“幻の1stアルバム”・『Rize』の延長のような曲。
アルバムの解説によると、ドウェレの“音楽性に影響を与えた10人”として、スティーヴィー・ワンダー、ダニー・ハザウェイ、マーヴィン・ゲイ、ジョン・コルトレーン、ロイ・エアーズ、ルーサー・ヴァンドロス、Take6、ゴーストフェイスキラー、アリーヤ、J・ディラを挙げているそうです。 まったくの余談ですけど、プリンスが名前を捨てて、「The Artist Formerly Known As Prince」と呼ばれてた時期、クリス・ペプラーはその頭文字「T.A.F.K.A.P」から、「タフカップ」って呼んでたのも思い出しました・・・。
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