ハイジとヒツジ

　　　　　　　　　　

　はっきり言って、ポーさんは 美形 だ。
　
「別に普通じゃん」と人は言うかも知れないけれど、、飼い主的にはタグイまれに極めて！美形 だと思っている。
身体に纏う美しい縞や斑点の被毛、逞しく優雅な姿態、輝く瞳、ピンと立った両耳、そしてその見事なヒゲ。

　「カッコイイぞ！　ポーさん！！」　ｂｙ　ポー溺愛世話係

文句のある人はかかって来なさい、ポキポキ（指を鳴らす音）。


ヒゲ と言えば、、最近、我が家を訪れた友人がビーさんを見て言った。

　「ビーちゃん、どうしてヒゲが切れてるの？」

私も少し前から同じ疑問を持っていた。。
「なんでビーさんのヒゲ、切れたり曲がったりしてるんだろ？」


　　　

　　　　　　[斜め上から見た図]　　　　　　　　　　　　　　　　[上から見た図]


世話係、良～く考えてみた。
そして、あるひとつの場面が浮かんで来た。。



　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　[ビーさんを グルーミングする ポーさん]



ビーさんは自ら、ポーさんにグルーミングをして貰いに、良くその側におもむく。
それはまるで、強くて優しいお兄ちゃんに甘える弟ように。

そしてポーさんもまた、どんなに熟睡していてもビーさんがやって来ると熱心にグルーミングをしてあげる。　兄として弟を慈しむように。。

　「エライぞ、ポーさん！」　感涙ｂｙ　ポー溺愛世話係



「ペロペロ、　カシカシ、　ペロペロ、　カシカシ、　ペロペロ、　カシカシ、、」　



　　　　　　「　カシカシ　？！　」



ペロペロと舐めてグルーミングをしている合い間に、カシカシと何かを噛んでいる音が混ざる。


　「もしや、、もしかして、そうなのか？　ポーさん！」



　　　　　　　　　　　　　　


営業兼任宣伝部長としてのビーさんのフレンドリーさとその営業手腕、そして思わず笑いを誘うユニークなその顔立ちから、最近、我が家を訪れるゲストに人気急上昇のビーさん。
ビーさんのその人気のせいか、はたまた大人になったせいか、ポーさんはゲストの前にあまり姿を見せなくなっていた。

人気者としての座を奪われたポーさんの脳裏に「調子に乗るなよ、ビー。　ヒゲ噛んだろか。。」

という思いがあったかどうか、、定かではない。