ハワイ旅行(ハワイ島後編)
水の次は、火のエナジ―。女神ペレの住まう、キラウエア火山へ向かいます。ハレマウマウ火口の展望台からは、吹き上がるマグマの火柱が眺められます。日が暮れると、火花はますます赤々と輝き、その熱量が伝わってきます。女神の熱き血潮、鼓動、吐息を感じます。また、プウ・オオ火口からは、今も溶岩流が海へ向かって流れ続け、新たな大地が生まれ続けています。オーシャンエントリーのポイントを目指し、冒険へ!レンタサイクルで、真新しい溶岩が黒々とうねる広大な大地を走ります。アップダウンの激しい砂利道、子供たちも必死です。日もとっぷりと暮れてきた、そのタイミングでようやく展望ポイントへ、たどり着きました。真っ暗闇の中、足元を懐中電灯で照らしながら凸凹の溶岩をよじ登り、海を見渡せる場所へ。たくさんの人たちが、そこで思い思いにスペクタクルな光景に見入り、感じ入っていました。まるで光の滝のように、深紅の龍のように・・・崖から海へと流れ落ちる、灼熱の溶岩流。海からは絶えず水蒸気が吹き上がり、煙が空へたなびいています。距離は離れているのに、マグマの熱が伝わってきます。足元の溶岩からも、脈打つような熱気、強いパワーが放たれています。その場にいるみんなの顔を、赤く照らしながら今まさに、溶岩は流れ続け、新たな大地が生まれ続けている。「誕生の瞬間」に立ち会っている、という厳粛な気持ちが胸を満たします。感謝が湧き上がり、祈りをささげているとビジョンがやってきました。カリフォルニアの海岸で受け取った、「ハワイ島から生まれ、世界へ広がる、虹の架け橋」のビジョン。それは、まさにこの火と水(カ・ミ)の融合により生まれ出るもの。大地より湧き出ずる火と、天より降り注ぐ水が出会い、まじりあうその瞬間のスパーク!変容!火であり水であったもの(物質)は、蒸気(スピリット)へと昇華し、大空へ。その吹き上がる蒸気から、きらきらと輝く スプラッシュレインボーが生まれていく。ハワイが、守り伝えてきた、Alohaスピリット。それは、遠いレムリアの記憶・・・愛と喜びを皆で分かち合う、その意識が受容と慈愛にあふれた、その周波数がスプラッシュレインボーとして、大きく羽をひろげいつも世界にあまたの橋を渡し、繋げている・・・そう、受け取りました。こんな大きな愛、完全性に、内包されている私たち・・・同時に私たちも、限りない愛や完全性を内包しています。ただ、静かに、満たされた悦びの中、座っていました。2月9日、私の誕生日は、サウスポイントへ向かいました。アメリカ最南端の岬であり、かつてポリネシアンがカヌーでの大航海を経て、たどり着いた場所でもあります。ナアレフの町から、一路岬へ向かっていくと、最果ての地特有の、時間が止まったような、荒涼とした野原が広がっています。初めてなのに、懐かしい場所・・・岬の先端に立ち、遥か広がる大海原と向き合います。その質量に圧倒されるような、底知れない怖さを受け入れます。すると、内なる水面は凪ぎ、澄んだ鏡となります。そこに映る、記憶を愛おしく見つめ、解放していきます。自然と口をついて流れ出す、メロディ、祈り・・・しばらく、海と風と大地と一つになっていました。気がつけば、後ろで、素敵なお兄さんが、即興の演奏を添えてくれていました。それは、先ほど、強風に吹き飛ばされて、海へ落ちてしまった、娘の帽子を颯爽と飛び込んで、拾い上げてくれた方でした。なんてイキな バースデイプレゼント!次に、プウホヌア・オ・ホナウナウ国立公園へかつて、厳しい階級社会と掟があった時代、死罪を免れないタブーを破っても、この地へたどり着けば浄められ赦されたという、聖域「逃れの地」広い公園の中には、神聖な祭祀の場ヘイアウや復元された王族の霊廟、神殿など、数々の遺跡があり昔と今の時空間が重なり合う、不思議な体感の場所でした。黄昏時、とろけるような空と海を眺めながら全てを赦し、浄化、解放する 「今」というタイミングに感謝をささげ聖なる祝福の光に たゆたっていました。その後 私たちは、カイルアコナのリゾートホテルへ 2泊して海の音を聞き、満月を浴びながら、ゆっくり過ごしました。その他にも、標高4,205mのマウナケア山で サンセットを眺めたりハワイ島の北端、かわいらしいハウィの街を訪れたりルアウショーとハワイアンディナーを楽しんだり挙げればきりがないほど、思い出深い、美しい旅となりました。各所で、祈り、つなげ、明け渡し、受け取った巡礼の道程のようでもありました。大地、火の女神のパワーを全身全霊で受け取り、そのパワーを持ち使うことを、自らに許可することができました。内なる火と水の質を、まるごと認め、統合することで虹の架け橋が 広がっていくことを、教えられました。ハワイが伝える このエネルギーを体現し、今ここを生きていこう。もともとすべてが Aloha(愛)であることを知っている内なる我が、静かに微笑んでいます。