誰が犯人?
ねずは毎朝お弁当を作ります。二人分です。さるちゃんと息子。そのためにほぼ毎日、卵三つをつかって卵焼きを作ります。これを5等分し、二つはさるちゃん、一つは息子のお弁当に入ります。残りの一つは肉食の娘に、最後の一つはねずの朝ごはんになります。この日もお弁当の仕上げをして、ご飯をよそって席につきました。ん?この小鉢にあったはずの、ねずの分の卵焼きがない。ねずの分がない。ねずの分がない!横を見るともぐもぐとだしのいい香りをさせながら、ほっぺたを動かしている小動物がいました。「やっぱり、おめーか。自分のあたりはどうした、って食べたじゃないか、かーさん一つ目食べてるの見たんだぞ」もぐもぐもぐもぐ。にぱ「なんでかーさんの食べたの! かーさん納豆食べれないから卵焼き食べてるんでしょ、誰が許したの、あーたに二つ目たべていいって誰が許したの?」「とーちゃ!」「やっぱりさるちゃんか~~~~~!!!!?」声には出さずとも、顔で言ってました。さるちゃんは知らなかったと言ってますが、毎日同じことを繰り返しているのです。しかもこの日はなぜか怒りが静まらず、いらいらいらいら。ねずの食扶持返せ~~~。と出勤するまでさるちゃんの背中に念じてました。