カテゴリ:英語学習
英語は逆から学べ(苫米地英人) フォレスト出版 著者の苫米地英人(とまべちひでと)氏は、脳機能学者、計算言語学者でオウム真理教信者の脱洗脳を手がけマスコミでも話題となった。とくに、国松警察庁長官狙撃事件では、実行犯とされる元巡査長のオウムにより消去されていた記憶の回復を行い、長官狙撃当日の詳細な記憶を引き出し大反響となった。 ひさびさの英語本である。 本書のタイトル、「逆から」という文字が気になって購入した。 「英語は絶対勉強するな」の内容にかなり似ているが、いくつかは学ぶことが出来た。 ・クリティカルエイジ クリティカルエイジとは、遺伝的に決まっているそれぞれの器官のそれぞれの機能の発達の年齢のこと。例えば、言語であれば8~13歳くらいまでに母国語としての言語の習得が止まってしまう。 クリティカルエイジは、環境に対する一種の「最適化」であり、ある問題があって、それを最適に解決する解ができると、その解決を習得した神経ネットワークはそれを固定化する。それで、言語を習得を止めてしまう。 ・チョムスキーの理論 言語学者のチョムスキーの「生得仮説」と「ユニバーサル文法説」が有名で、脳は生得的に文法能力は潜在的に持っていて、あとは言語ごとに経験によりパラメータ(設定)を調整するだけ」とされている。つまり、脳は元々そのユニバーサル文法を処理する能力があり、細かいパラメータを設定していくと、英語になったり日本語になったりするということ。 ということは、現在日本語に設定されているパラメータを英語に設定できるようにすれば、英語を習得できるというのがチョムスキー型の考え方。 ※今までの日本における英語学習は、クリティカルエイジによって固定化されてしまった日本語の言語空間の中で英語を学ぼうとしていたから、いつまでたっても習得することができなかった。 ・機能脳科学からみた「絶対にやってはいけない英語勉強法」 日本語を使う学習法 これは、英語を学んでいるのではなく、英語について学んでいるだけ。当然、英語ができるようになるわけじゃなく、英語についての知識が増えるだけ。日本語のモードが作られてしまい、英語学習の妨げとなる。 ・文章の中に意味はない 「英語の意味を日本語で書いてください」 John persuaded Mary to give Sandy sushi. ある英語の文章の意味は、文書の中にはない。文章の意味、つまりその発話の意味というのは、発話された状況の中にしかない。 →「英語の意味は日本語では書けない」、「英語の意味は英語でしか書けない」 ・日本語脳を活性化させてはいけない 日本語が入ってくる英語の教材は、進められない 英語を聴いた直後に日本語を聴くとか、日本語の字幕を見ながら英語の文書を聴くとかいう方法は絶対にためた方が良い。 結局、どんな英語学習するかというと ・アメリカの連ドラを見る(音だけはダメ) ・暗記はせずに、次を予想しながら意識して聴く ・単語を注意して想起するイメージを作り上げる ・シャドーイングする ※日本語の字幕は絶対に見ない そういえば、最近、洋書から遠ざかっている。 未だ、読んでいない本もあるので読んでみるか? (^_^)v お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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