カテゴリ:一日一冊
マインドマップ読書術(松山真之介) ダイヤモンド社
本書は、以下の3つの仮説に基づいて書かれている 1.読んだものを読書マップにすれば記憶に残りやすい 2.読書マップにして外に出せば(他人に見せれば)、知のネットワークに広がる 3.出せば成る(活動領域が広がる、人生の選択肢が増える) 本書では、何故マインドマップ読書術なのか?マインドマップとは?から始まり実際に読書マップの作り方を説明している。マインドマップは最近、あちこちで目に付く言葉なので知っていたが、読書マップというものは作ったことがなかった。 最近、一日一冊の目標を立てて本を読んでいるため、9割以上の内容が忘れ去られてしまう。その中には、素晴らしいものもあり、その本のエッセンスを身につけたいと思っていた。 本書で、マインドマップを使用した読書マップの書き方も分かったので、早速、有隣堂でA4サイズのセクションノートを購入した。試しに、現在読んでいる本の読書マップから始めてみようと思う。 ■本書のポイント マインドマップは、問題の整理、議事録、プロジェクト・マネジメントなどの際に威力を発揮する思考ツール。この思考ツールを本を読んだ後の記録として読書ノート、頭を整理する方法として使う。 一冊の本の読書マップを作る過程で、本の表面的な内容だけでなく生活やビジネスにも関連し、それがまたその本の読書の価値を高める。(→創発) 創発(emergence)とは 局所的な相互作用を持つ、もしくは自律的な要素が多数集まることによって、その総和とは質的に異なる高度で複雑な秩序やシステムが生じる現象のこと。所与の条件からの予測や意図、計画を超えた構造変化や創造が誘発されるという意味で「創発」と呼ばれる。 読書マップ作成のきっかけ 著者は、読者が作成した読書マップをみて、読書マップには本の内容を越える発展的な機能があるのではないかと感じ、マインドマップは本を読んだ人が自分の中で起きた心の化学変化を表現する新しいツールとして、とても有効と考えた。 読書マップを作ることにより読書という仮想経験を経験価値に高める。「経験価値」=なにげない経験×(それを見る目線+出したい気持ち) ●マインドマップとは マインドマップの考案者は、イギリスのトニー・ブザン マインドマップの特徴→「関連づけ」、「強調」 関連づけ:中心においた大きなテーマから、順に外側に向けて構造的な思考の広がりを書く。 強調:文字の装飾だけでなく絵などをうまく使い、整理が楽しくなり、物事が記憶に残りやすくなる。 マインドマッパーになる心得は、以下の3つのA ・Accept 受け入れよ(面白いよ)→ともあれ食べてみよ! ・Apply 用いよ(使ってみない?) ・Adapt 応用せよ(こんなところにも使える) マインドマップは図解の一種とリアルタイムの手法 考えながら、話し合いながら、その場で体系的にまとめる マインドマップで一番重要なことは、書き進んでいくにつれ、現在考えていることを体系化できるということ。思考を広げながら構造的かつ体系的に整理できる。 ●ソフトウェア MindManager Mindjet MindManager Pro7 Windows版 (マインドマネージャー 日本語版) マインドジェット MindManager Pro 7アカデミック 日本語版 ●実際の読書マップ作成法(→全体を俯瞰、図解) 1.白紙の真ん中に本のタイトルと著者名(ISBNと補足情報)を書く。 2.本のタイトルと著者名を線で囲む。 3.囲んだ線の周りには、ひげを伸ばしてサブテーマを書き入れる。(→サブテーマは、目次とほぼ同じ) ※作成するタイミングは、読んでいる途中や再整理のために読書後作成 ※読書マップは、基本的にはキーワードによる構造化のプロセス 何よりもキーワードを拾い出すことが一番のポイントとなる ※書いた読書マップを他人に見せる ※メモ用紙が無い場合は、本の見返しの白紙を利用する ※マインドマップの注目点は、読んだ内容を自分に引き寄せる行為 共感、気づき→自分サイドでのケミストリー(化学変化) では、また。 (^_^)v お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年05月11日 05時54分10秒
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