器の金継ぎにチャレンジしてみた(その1)
旅行先で、器を買うのが好きです。その土地にしかない、生活と密着した器。無駄なものがそぎ落とされた、日常的に使う物だけに宿る美しさが、あるように思います。旅先で購入した器が壊れるたびに(なかなか手に入らないので)悲しい思いをしていたのですが、一念発起して、金継ぎをしてみることにしました。金継ぎとは、漆を使って、割れた器を修復する方法のことを言います。最後に金を蒔くので、印象がガラリと変わり、華やかさが生まれることもあります。金継ぎは、作る人のセンスで出来上がりが変わり、上手な方の金継ぎは、芸術品のようです。割れたものを修復するのに、センスや個性が出るって面白い!金継ぎ一年生 [ 山中俊彦 ]金継ぎにはいろんな素材や道具が必要ですが、集めるのが面倒だったので、キットを買いました。【送料無料】金継初心者セットこのキットを購入すると、販売元が開催している金継ぎ講座に、1回無料で参加できます。(講座が結構先まで満席だったので、参加せずに作り始めました)このキットのいいところは、漆がマニキュアみたいになっているところ。本当は筆を使いますが、マニキュア形式のおかげで、凄く使いやすいです。まず、欠けた器を綺麗に洗って、欠けた断面に漆を塗ります。塗った後は、ぬらしたティッシュとともに、段ボール箱の中に入れました。漆は、湿気がある方が乾きやすいんですって。おもしろーい!この器は、長野の上田で購入したもの。りんごの木を薪にして焼いているのだそうです。凄くお手頃で、このお茶碗のほかに、カップ、お皿など買いました。口当たりがよく、軽くて丈夫、汚れが目立たない、と使いやすいのでヘビロテしてたら、とうとう割れてしまいました。。翌日。漆が乾いていたので、小麦粉と水を合わせて接着剤(麦漆)を作ります。小麦粉が接着剤というのに、ちょっとカルチャーショックwテキストには、耳たぶの硬さにすると書いてありますが、そうすると漆がイマイチよくなじんでくれません。硬すぎたか?色んなサイトを参考にして、小麦粉1、水1で、少し緩めに混ぜました。少々さじが大活躍。このサイトがとても参考になりました。→http://hatoya-f.com/make-tools-material/make-mugiurushi/更に漆を練って接着剤を作ったら、断面に塗り、その後破片をつなぎ合わせていくのですが・・・ここは凄く難しかった💦何もつけていなければ、割れたものを合わせるのは簡単ですが、事前に塗った漆+接着剤の厚みがあるので、かなり力を入れて押さえつけないと、綺麗に接合できず、段差が出来てしまうのです。更に、押さえつけている間に、手に漆がつくので、接合部分の周りが茶色く染まっていきます。(ふけば取れるのですが、割れた部分をふくときは、力の加減が必要。)2回ぐらいやり直しました。接着剤も付け直して、むちゃくちゃに…次回壊れたらこの作業がうまくできなかった所為でしょう。(^_^;)はみ出た部分を綺麗にふき取ると、こんな感じになりました。ここから3週間ぐらい乾燥させるらしい。。。3週間・・・金継ぎって、優雅な趣味だなぁ。。。(;^_^Aただ、消費社会の現代において、直してでも使いたい器があるというのは、幸せなことなのかもしれません。時間はかかりますが、ここまでの過程はなかなか面白かったです!完成まではまだ時間がかかりますが、またレポートします♪ちなみに、合成の接着剤を使う金継ぎもあり、その方が速くて楽ちんなのですが、口をつけるものなのでこの方法は使えません。昔ながらの伝統を守って頑張ります。「読んだよ~♪」のしるしにぽちっとクリックを♪更新の励みになっております!他の石けんブログやランキングもご覧いただけますよ♪にほんブログ村スマホ用ページからは応援クリックが反映されないそうです。PC用ページからご覧頂けたら幸いです。*******************************Facebookのページを作ってみました。ブログの更新情報や役立つサイトなどのお知らせが自動的に届きます♪こちらもどうぞよろしくお願いします。Facebook