カテゴリ:カテゴリ未分類
今日は、産褥シッター養成講座。
助産師大坪さんのお話と、マコさんの産後のカラダのダブルヘッダー☆ オリエン&シッターの必要性・意義、産後のカラダ(1)、調理、と続いてきた講座も今日でとりあえず終了。 手前味噌だけどなかなかいい内容の講座であったと思います あとは実習(相手あってのものなのでできる範囲で)とテキスト作りか。。 せっかく助成金をもらって実施することができたので、まずは きちんと成果を形にしていきたいし、今回のスケジュールで都合が つかずみおくった方にも、ぜひ活躍いただけるようなフォローの 場が持てればいいのだけど。 amigoのシッター養成講座を応援してくださっている方もたくさん いらっしゃるし、amigoとしてもがんばりたい内容なのだ。 大坪さんが話した内容はどれも興味深かったのだけど、 お産というものは すべてを剥ぎ取られる出来事だということは自らの経験からも実感。 そもそも検診のあの恥ずかしい姿勢ひとつ、乗り越えなくては いけないんだもんね。 (助産院では臨月ごろまではやらなかったのでありがたかった) どんな人でも、お産というものは同じ。 今までの自分や守ってきた自分を剥ぎ取られ、カラダひとつでやり遂げないといけない。 経験したことない痛みに夢中で、かっこつけてなんかいられないもんね。 でも、そんな自分を「受容」してあげることが一番大事な事だって言われて、 そうか、そうだったな、って思った。 日記のTOPページにあるけれど、妊娠、出産、育児を通して私は 今までの自分というちっぽけなものを少しづつ捨てることができて その開放感や育ちなおしの喜びを感じることができている。 それほどの変化を促すパワーがあるのだ、子供を生み育てることって。 長男を出産したとき、 そもそも私は割りと痛みにも強いほうで、だいたいのことをそつなく できる方で、勇気もある人間だと思ってた。 だから、もっとうまくできると(これが落とし穴なのだよな)思ってた。 なのに、まず予定日超過で誘発分娩。 頭の中で抱いていた「前駆陣痛でからぶり(笑)→おしるし→破水→出産」 みたいなイメージが崩れ去る。どーでもいいことなんだけどね。 本をたくさん読んでいろいろなコツをおさえておいたはずなのに いきめどいきめど出てこない。 先生には「もっと気が遠くなるくらいいきまなくちゃ駄目だ!」と怒られてしまい軽くへこむ。 (怒るなっつーの。先生とっては見慣れた光景でも私には初めてのことだぞ) で、結局カンシでの吸引分娩となった。 やっと出てきたわが息子は、頭にたんこぶのようなもの(吸引のダメージ)と血がにじんだ「灰色」の小さな赤ちゃんだった。 (最初は灰色なんだよね、見た感じ。) かわいいっ☆☆ というよりも、「これが、、、」っていうのが実感だった。 感動はしたよ、自分が本当に母親になるんだって言う実感も あったし、、自分の子供というものが世の中に誕生した時だし。 だんなさんや、母親たちにも深く感謝した。そして、ほっとした。 でも、金属の板で挟んで引っ張り出しちゃったことに対する罪悪感や もっとうまくできなかったもんかと、できなかった自分が情けなかったりという気持ちもあった。 生まれてすぐにおっぱいを上げられると思っていたのに赤ちゃんはすぐに ほかのところに連れて行かれてしまって、それができなくって、 その後すぐに糖、ミルク。 母乳育児につまずいたことも、自信喪失だった。 ほんとに、つらかった。今思えば。 でも、その後育児が軌道に乗り、仲間が増えてきたことによって「私だけじゃないのね」 という安心感も得られたし、そこでやっと「そんな失敗しちゃった自分」を受け入れられた。 ほんとは、失敗じゃないんだけどね。 妊娠中14キロも太り、産後1ヶ月くらいたったときに外出して ショーウインドーに写った自分の姿に愕然としたこともなつかしい。 仙川のユニクロに買い物に行って(なにせ洋服すべて入らない)、 太ってて、やつれてて、目も落ち窪んでて、背中丸いし(姿勢の問題) ほんとーーに「終わってしまった感」の恐怖を味わったもんなあ。 自分が見れなかったよ、「今の私は別の私」って、まさにそう。 あの後amigoやらに出会って元気になったけど、あのまま立ち直れて いなかったらどんな人生になっていたかと思うとほんとコワイよ。 私は、いろいろな情けない自分も、そんな自分がいてあたりまえだよ 今までかっこつけすぎてたよな って思えて、一気に気が楽になったからよかった。 大坪さんも、 産後のお母さんたちはいろいろな事で自分を認められないことがあるとおっしゃっていた。 お産をうまくできなかった自分、帝王切開になってしまってショックを抱えた自分、うまくおっぱいが上げられない、 こそだてに行き詰る自分、うまくできない自分、こんなはずじゃなかったと思う気持ち、今の私は違うんだと打ち消したい気持ち、否定したい気持ち。 そんな人たちに、シッターさんたちは触れていくのだから 「まず受け入れてあげて、共感してあげること」こそが必要なことだって。 ただご飯を作りに行ったり、家事援助しに行ったりするだけではなく、 そういう「産後」というデリケートな時期であることをココロから理解し、 支えてくれるようなシッターさんだったらどんなに安心できることか。 amigoがやる意義は、そういうところにあるんだろう。 もちろん、産後のカラダにやさしい食事つくりや、産後のカラダに理解があって、 セルフケア方法もしっていて、地域の子育て情報なんかももっている そういう強みもとっても大事。 そういうことはこれからもどんどん拾い集めてみんなでシェアして 行きたいと思っているけれど、その根底に流れるのは「暖かなまなざし」なんだよなー。 amigoのシッターさんたちが、暖かなまなざしと包容力をもって 活動してくれることを心から願って。 私も今後、コーディネーターとして、そういう気持ちを忘れずに 活動していけたらなと思うな。うん。 コーディネータは、最初に顔を合わせる人だから、ほっとしたもらえたらいいな。 頼んでよかったかも、と思ってもらいたいな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|