カテゴリ:私的考え・つぶやき
★時を告げるのではなく、時計をつくる★
最近、起業のことや組織のことについて興味があって、 いまさらながらビジネス書などをちょこちょこ読んでいます。 (いまさら、というのは、会社つとめ時代に背伸びしてかじった ことがあるような内容だから。でも当時はまったく響かなかった・・) だんなが持っている色々な本の中から選んだとある本、 まだ読み始めたばかりだけど、私が知りたかったことが いっぱいのっていて、響くことばが沢山ある。 その中のひとつが、「時を告げるのではなく、時計をつくる」。 参画しているNPOでも、最近あらためて自分たちのミッションを 考えることが多かったり、発展のためにどんなひとにどうやって かかわってもらえばいいのだろうか、とか、 どんな事業を推進していく必要があるのだろうか、とか、そんな ことを考えているし、 amigoも、どう発展させていくか。 私個人としても、オーラソーマを中心とした軸も持っているので 今後どうしたいのか。 私の人生を通してなにを表現したいのか。 と、シゴト切り口でいろんなことを考えているんだけど、 ひとつやりたいことは、「時計をつくること」なんだなと思った。 時を告げる人と、時計を作る人。 時を告げる人というのは、すばらしいアイデアやビジョン、 プランなどを持っていて、人々に何かを「告げる」ことが できる人のこと。 時代をリードするということかもしれないし、 その人が教えてくれる時間によって、ひとは生活していく ことができる。 カリスマ的指導者(経営者)が、みんなをリードする。 そして、 時計をつくる人というのは、その人がいなくなっても、 正しい時を永遠に告げる「時計」というシステムをつくること。 自分が時を告げるのではなく、次につながっていく組織を つくること。 社長が代替わりしても、その理念やミッションが組織の中や かかわっている人の中で時を刻み続け、繁栄し続けていく。 シゴトで何かを形にしていこうと思ったとき、最初にまず 確固たる事業プランやアイデア、会社を興すに足りる すばらしいものを見つける必要があると思ったり、自分には そんなものを引っ張っていくリーダーシップは果たしてあるのか、 という疑問を抱いたりしてしまうものだけど、 どうやらそういうものでもないらしい。 ビジョンを持った指導者(たいていは世間の注目を集められる カリスマ的な指導者)がいないと発展しないというのではなく、 長くいきつづけられる組織というのは、むしろそういうものは 必要がないらしい。 よくまつださんと 最初にやった人(つまりビジョンがあってカリスマ性がある人)は 自分の個性を売ったり、ひとに教えたりしてそれで食っていけるけど、 その下にいる人たちはそうもいかなくて結局うまくいかなくなっちゃう こともあるけど、そうはしたくないね という話をしていた。 最初に始めた人たちが結果的にすべての収穫を終えてしまったり、 うまみを獲得していくハンターになりたいのではなく ワタシは永続性のある仕組みをつくりたいのだ、と、あらためて 思った。 他にも「orの抑圧」「andの才能」ということばとか、 必要なものは理念の内容やなにを価値観とするべきかという 問いではなく、 自分たちが"実際に"なによりも大切にしているものは何なのか ということを問うことがだいじなのだとか、 綿密で複雑な戦略よりも、「種の起源」の概念のほうが役立つ とか、色々面白いことばがあります。 「ビジネス」とか「創業」とかいうと、つたない思いだけで やっていてはだめで、それなりのアイデアやビジョン、体裁が ととのってないとうまくいかないと思っていたのだけど (ある意味正しいけど) それよりも前に、自分たちの中にある基本原則をしっかりと 刻み込まないといけないんだな。 会社を築いたり経営するシゴトに携わるのであれば、 製品やサービスについてすばらしいビジョンを考えたり カリスマ的指導者になろうと考える時間を減らして、 "組織"についてのビジョンを考え、どういった性格の組織を 築こうかと考える時間を増やすべき、ともある。 ひとが通り過ぎていく(笑)子育て業界だったり、 雇用を保証できるような性質ではないNPOにいたりすると、 どうやったら意欲があって優秀な人にきてもらえるだろうか、 い続けてもらえるだろうかと頭を悩ませたりしてしまうけれど、 そうではなく、うまくリソースが循環していくような仕組み だったり、自発的に発展していくことを促せる組織をつくる ことを考えるべきなんだよなー・・・ すべての人、すべての仕事にいえるというわけではないかと 思いますが、私の中にある思いを確認していくにはとても 面白い本です。 「時代を超える生存の原則」について、どんどん読み進めて いきたいとおもいます。 大きな花火をどーん!と打ち上げたいのではなく、 みんなが楽しめる花火大会をつくったり、 その花火大会がそこに根ざして、愛されて続いて いくような質や想いを根ざしたい。 必要とされつづけるために柔軟に発展していく 仕組みがつくりたいのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.08.09 22:55:16
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