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~はればれといこう~ 子育てはハンディじゃなくキャリア!はたらくを創造しよう。☆cherryの日記。

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2008.10.30
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カテゴリ:かぞく
ディズニーランドの帰り道、下北沢のらぶらすにて、区民公募で参加している「ワーク・ライフ・バランス推進検討会」に参加してきました。

ワーク・ライフ・バランス、、、、は私のテーマと公言しておりますが、
簡単に言えば「一人ひとりの適材適所」がわたしのやりたいことで、それは会社員だった頃からも思っていたこと。

一般職という立場に置かれた女子社員たち(私もその一人でした)が、ほんとはもっともっと会社に貢献できるし、それによって自分自身がとても充実できるはずなのに、一日の多くの時間を使っている仕事なのに、どうしてそこにもっと喜びを見出せないんだろう・・・
そして、どうしてマネージャー(ほぼ男性)は、もっと私たちに期待して、育ててくれないんだろう。もっと育ちたい、とつながれないんだろうと。

そんな風に考えていました。

今回の公募の課題作文では「M字カーブの底にいる母となった女性たちの積極的な育成と活用」について書いたけど、総合職への転換試験のときも「一般職社員の教育と活用」について言及していたので、テーマは同じだなあ。
役員に向かって「もっと私たちに期待して根気強く育ててください」といったのが懐かしい・・・

25歳の私。

今、子育て支援という世界に身をおき、世田谷というまちで、同じようなことを考えています。


仕事人間であった私でして、私は楽しかったから、やりがいがあったから、やりたかったからがりがりと働いておりましたが(笑)、それはみんながみんなそうまでしてやれ!という思いは毛頭無く。
ただ、自分がやっている庶務ひとつ、伝票ひとつも、どの仕事につながっているのかとか、そこをたどればどんな風に感じるだろうとか、ありがとうっていわれたのがこんなにうれしいのはどうしてだろうとか、そんな創造力を仕事で発揮できたらもっと会社はよくなるだろうになあ・・・と思っていたのでした。

ハハとなった女性が、一日の多くを費やす子育てや地域での暮らしにもっと関心がもてて、そこで自分が必要とされている実感があり、それをうけとめて、自分をのびのび発揮することができたら、きっともっと社会はよくなるだろうなあ・・・とおもっている今と、会社員だった頃の25、6歳のわたしは、まったく同じ視点と、まったく同じモチベーションです。

ただ、会社にはそれを分かち合う仲間やそれを必要とする風土がまだなかったので、やめる道を選び、そして、「子育て期」というタイミングで、「世田谷」という現場には、それをいろいろな形で実現しようとしている仲間がいて、時流も、来てる。

だから今ここにいて、自分に何ができるのかを考えて、それに取り組める場があたえられているのだと思います。




一般職の女性社員の問題だけではないのはもちろんですが、私は「当事者」である自分の居場所についてあれこれ思いを寄せて行動する傾向があるようで、今「ハハとなった女性」のワーク・ライフ・バランスが興味の対象であるように、一般職女子だとか、落ちこぼれ男子(笑)のような人たちに、自分を重ねていたように思えます。

貴重な資源なのに、活用しきれない。
自分たちも、価値を見出せていない。ポテンシャルを信じられない。
もったいないなー・・・
そこが原点であるように思います。


学生までの私は、特に成績がいいわけでもないし(よかったのは中学まで・・)
人当たりがいいわけでもないし、交友関係も広くないし、どっちかっつーと
如才なく立ち振る舞うのが苦手。
自分がトクイなことは何かとか、自分はどんなことがしたいのかとか、
自分がどんな役に立つのかとか、そんなことはまったくわかってなかった。

周りから自分がどんな風に映るのかとか、そんなこととかも無自覚で、
(自己主張とこだわりはありましたが)
会社に入ったときも、配属先の希望も「あの人たちが一番一緒に飲んでて居心地が
よかった」みたいなノリと、恋心を抱いていた同期の男子が志望している
事業部だからと、そんなテキトーな理由で出したくらい。

自分が何者か、ほんとにわかってなかった。

だけど、そんなわたしにまっすぐ向き合って、いろいろなことを考えさせてくれ、
尊重してくれ、丁寧に育ててくれた先輩や上司のおかげで、自分なりにやれることが
見つかり、仕事が面白いものなのだと感じることができた。

会社というひとつのシャカイを見られたことは、人生で大きな経験でした。

いろいろな部署があって、いろいろな人が関わっていて、価値が生み出され、
お金が生み出される。
稼いでくる営業がいて、技術がいて、バックオフィスがいて、管理部門があって
経営企画があって、経営陣や株主がいて・・

当たり前のことだけど、仕事ってそんな風に回っていて、
会社って、そういう場所なんだなあって、実感できた貴重な体験でした。


ただイキがよかっただけの私でさえ、向き合ってくれて、話を聞いてくれて、
導いてくれ、ひとつひとつのマイルストンをおいてもらったことで、視界がひらけて
世界がひろがったのだという実感があるからこそ、
誰だってできる、ほんのちょっと、きっかけがあれば。。

そんな風に思っているのです。

だから、会社を辞めることになったときは、会社に恩を返せなかったなあという
残念な思いが沢山ありました。口では「十分働きました」といってたけど、
会社の基幹的な部分にほんとうはもっと貢献したかった。
(女性初の部長を目指すとふざけていってたんだけど、実はけっこう本気だった)

本当ならば、30歳くらいから、やっとほんとに会社の役にたてる時期なのに、
スタートにすら立てずに去ることは、なんだか申し訳ないなーと思った。
でも、居場所はここではない、という思いも確実にあって、やめたこと自体には
後悔はありませんでした。

次にどこかで何かをすることになったとしたら、
今度は人にまっすぐ向き合う仕事がしたい。
そして、ひとりひとりの人生や暮らしに関わるようなことがしたい。
そこの現場で、私がもらったものを返していこう、そんな風におもって、
子育て期が幕をあけたのだったなー・・・・


ワーク・ライフ・バランスとかいうと、なんとなく男女共同参画だとか
両立支援みたいな雰囲気がまだまだ残っているのかもしれないけれど、
実際は、一人ひとりが自分の人生にまっすぐ向き合い、その時々の波を
意識しながら、主体的に自立して生きること、それに尽きると思います。


誰かの犠牲にならない。
社会の犠牲にもならない。


ワーク・ライフ・バランスは「明日への投資」だとよくいうけど、
自分自身の毎日が、自分の未来への投資なんだよね...




「世田谷らしい」ワーク・ライフ・バランスについていろいろ検討を
していく予定なのですが、このテーマはもっともっとかかわっていきたいなあ。
そんで、現場はやっぱり「世田谷」です。
職住接近の暮らしをもっと豊かにしたい。
世田谷なら、それが十分可能だとおもうから。
仕事も文化も教育も、、全部あるもの。


委員でご一緒させていただいてる野老(ところ)さんというステキな社長さんが
おっしゃってましたが、「地産地消は農業だけじゃない。」


作文にも「世田谷の外に羽ばたくことを支援するのではなく、世田谷で循環する支援を」
とかかいたんだけど、ほんとに、そう思ってます。



前は自分の仕事の現場がamigo、NPO法人せたがや子育てネット、アミーゴプリュスと
3つあるが故の問題みたいなのを感じてたんだけど、
最近は、それぞれの現場のを貫く横軸みたいなものをはっきり打ち出して、そこに
力を注いでいきたいな、という感じになってきました。


再編成のとき、なのかもしれないな。

私のワーク・ライフ・バランスも、潮目がかわっている気がする今日この頃です。



** おまけ

そのステキな社長さん、野老さんの会社は、千葉県の九十九里にあります。
(茂原のお隣さんです)

平成19年度の「千葉県男女共同参画推進事業所表彰」の奨励賞を
受賞された企業さんで、ワークライフバランスの推進に取り組んでいるという
ことで、いろいろな場所で表彰されたり紹介されたりしている企業さんなの
ですが、温かい息吹を感じる社長さんでした。

大企業の先進的な制度ではなく、35人の社員の一人ひとりの役割と暮らしを
大切にしてきた結果、企業風土として育まれてきたワークライフバランスの
実践です。

私も、こんな風な想いと信念を持って実践していきたいなあ。。

65人もいる学童を受け入れているのに
社内学童も、専用の部屋があるわけでなく、みんなが会社にいる。
朝礼には一緒にこどもも参加したりして、お母さんたちの仕事や
会社のことをしると、自然にうまく回るそうです。
また、長く活動をつづけていくうちに、子どもたちも育ち、
小さいのこの面倒を見たり、教えあったりして育ちあい、そして、
大きくなって会社に就職して戻ってくる・・・。

お母さんたちも同様で、
社員は35名なんだけど、タイムカード自体は50枚以上あるそうです。
預かりあって、仕事をする人たちや、障害をもつひと、ホームレスの人など
多様な人たちが、ほんの少しの時間働く。その受け皿になっている。

8万部発行している地域新聞で、「預けあって働きませんか?」って呼びかけ、
実際そのなかから4人がそうやってはたらいているそうです。
週に1日、2時間だけ働いてくれる人もいるのだけど、そういう人が5年後、
10年後にもう少し働いてくれたらいいし、そのための準備期間だと思って
いる、と笑顔で、自信をもってそうおっしゃっていたし、いい会社で誇りですと
言い切っておられて、、、ほんとにいい会社なんだろうなって納得しました。

野老さんは「マクドナルド戦略と同じで、小さい頃から味わった味は
わすれないんです」なんて笑っておっしゃってたけど、私もこんな風に
やっていきたいなあ。

お金は無いけど、いろいろな工夫をしているし、
そんな工夫でやっている取組が、今は90種類もあるとか!

自分みたいな人がもっと増えたらいいし、
そういうことを一生懸命やる会社がもっと増えたら、もっといい社会になる。
そのために必要なことはなにかを、今回考えたいとおっしゃってました。


茂原に帰るついでに、いつか会社を拝見したいと思っております。
珍しく私が会が終わってから駆け寄り、プリュスの事業案内と名刺を片手に
ご挨拶しちゃいました。(こういうの苦手なんです・・)


大里綜合管理株式会社:
 〒299-3236 千葉県山武郡大網白里町みやこ野2-3-1
 http://www.ohsato.co.jp/region/index.php

従業員数 35人(正社員16人、非正社員19人) ※平成19年10月1日現在
取組概要
自己管理、自己責任のもと一人ひとりの努力と助け合いで仕事と子育てを両立させると
いう会社の方針があり、学童保育や短時間勤務、一時帰宅等互いに助け合う社風を確
立し、自然な形で両立支援を行っている。また、社員だけではなく地域の子ども達にも
開かれた学童保育を始め、地域と一体となった60を超える地域貢献活動を通じ、
地域づくりを推進している。



**
応援したい企業さんです。
千葉の方、ぜひご利用ください~

委員としての新しい出会いもあり、とてもうれしいです。


自分ができることに、大切に向き合っていかなくちゃいけないね。








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Last updated  2008.10.31 01:18:07
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