カテゴリ:カテゴリ未分類
今日は、NPO法人せたがや子育てネットが運営するコミュニティカフェぶりっじで、とあるお客様の対応をいたしました。
先月ふらりとぶりっじを訪れたとある企業の方で、大型の商業施設にて子育て支援ができないかということで先日はいらして、たまたまいた私が立ち話であれこれ思いをお伝えしたところ、今日は提案を携えていらっしゃったのでした。 子育て経験のある女性で、お隣の地域にお住まいの方。 わたしたちNPO法人へお話を持ってきてくださる時点で、商業施設にいらっしゃる子育て層に少しでもいいサービスを、とのお考えはとてもよくわかりますし、熱意も、伝わってきましたが、やはり、NPOという存在がどんなことができて、どんなとこに強みを持っていて、どんな成果を期待できるのか、ということをもっともっと見せられるようにならないといけないなあ・・・・と、痛感いたしました。 ぶりっじをみて、「ぜひこちらの物件に営利目的でテナント出展しませんか」とご提案いただいても、、、なかなか折り合いつきませんって! こないだも「大型ショッピングモールにスペースだけ作ってもだめで、サービスでもだめなんです。つないでいく人やコーディネーターのような人の存在が必要で、それじゃなかったら、NPOや地域の人たちがかかわるよさがでてこない。もしくは、消費されて1、2年やって撤退、になってしまう。わたしたちは、"採算が合わないから来月から閉めますね、ありがとう、さようなら"ってわけには行かない。それをしない覚悟で、NPO的手法で事業をしています」 みたいな話、、しましたよね。。。。 でもきっと、良かれと思って「非営利的な活動だけでは事業が難しいだろうから、営利目的で事業ができる機会があればいいに違いない」と思ってくださったのだと思います でも、そもそもの「受益者」がずれてる。。 先方の提案は「受益者=わたしたち」。 大型のショッピングモールに出店すれば認知度が上がり、自分たちの事業への信頼度が増し、結果として利益につながる という発想。 だから、「テナント」として出店。 (テナント埋めたい、ってのももちろんあると思いますが ) 私たちが考える受益者は、あなたたち、なんですよー。 このあたり、どういったなぞかけをしていったら、お互いに必要なことが見出していけるのだろうか。 それが、私の最近のテーマです。 営利を追求する企業の「勘定」 公益を追求するNPOの「感情」 両者が、必要なんだってことを確信しているし、私たちの「想い」「ミッション」だけを押し付ける気もなく、理解しあって事業を創っていく意欲もあるんですけどね。 今日みたいな対応は、傍目には「無駄」なのかもしれないけど、 とにかく、同じテーブルに座る。会話してみる、っていうことそのものが大事。 こういった経験が、わたしの中に問いを立て続ける源泉なのだ。 私たちが提供できるものを、どんどん磨いていくのだ。 金額的な事業規模が大きくなることが「成長」ではない。 非営利団体が成熟したら営利団体になれるのでもない。 雇用が、ボランティアの先にあるものでもない。 そして、私たちが「サービスではだめだ」といっているのは、 「サービスだけではだめだ」という意味。 私たちが目指すものよりも劣っているのが「サービスである」とは言っていない。 それぞれに、違うあり方、力、魅力があるのに、、、、 どう組み立てていくのかが、問われる手腕。 なぞかけは、つづく。 ** こういった葛藤の中から、心に浮かぶキーワードを追いかけていくと、 新しい知識や考え方にであえて、それがたまらなく面白い。 最近私が興味があるのが、行動経済学と教育経済学。 それから、あらためて「羅生門アプローチ」。 研究者さんに、いろいろ相談してみたいなあ。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.05.09 01:07:32
コメント(0) | コメントを書く |
|