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昨日、せたよな会にてクルミドコーヒーの影山さんとお会いする。
他、面白い方たちにお会いする。 普段とちょっと違うくくりの会合って、おもしろい。 でも、全然違くないのです。 アメトーークの「○○芸人」みたいにして、色々くくりたい(くくられたい)と思いました。 で、その刺激を受けてツイートしました。 cherry7272でつぶやいてます。 ====================================== せたよな会は、株式会社世田谷社主催の世田谷でよなよなエールを飲みながらあれこれおしゃべりする会。
** 影山さんのお話はとても刺激的でした。非営利と営利両方わかっているからこそのリアルと希望。 それを伺い、気合いが入る一方で、中途半端な我が身を振り替える。 今日は日中アミーゴチームでもこれからの仕事について話したりして、なんかすごい考える。 地域とよばれる中で非営利的な活動をしながら事業として押し上げたいと熱望するけど、 地域の中で何かが産まれて動いていくのを担いながらも「待てる」ひとでありたいとも思う。 私は人が循環する仕組みをつくりたい。お金を投資して事業の成長をまてる人たちは影山さんみたいな人たちが作っているから、私は地域が成熟していくための人的資源を流通させよう。 投資と寄付の違いはあるなー。NPOの担い手も自分の働きというものをボランタリーな寄付じゃなく(つまりは捧げる)投資として捉えられないといけないよね。 それが、自己満じゃなくコミットということなのかな 自分の中途半端さを感じることは、よくある。悪い意味だけではないけど。だけど、何か一つにだけ力を注ぐことがベストじゃないし、お金を生みだすことは大事だけど、生み出し方だとか、色々考えている事はあるな。 思いを盛り込み過ぎるとハードルが高くなるから、まずは一つ一つと言われて納得しつつ、「どのひとつ」なのかじっくり考えてしまう。 再生産労働を含めたワーク・ライフ・バランスを、どう実現したいか。私は、ボランタリーにじっくり必要だと思う事もやりたいけど、単価の高い仕事もしたい。日中自宅にいて洗濯したりしながらこどもたちにおかえりーともいいたいし、夜の会合やたまには出張なんかもしていろんな人とも出会いたい。 っていうか、もともとワークライフバランスは、仕事と仕事以外の活動のバランスだから、再生産労働も含めてか。ワークの中が、もう2層くらいある気がする、わたし。一般的な「お仕事」と「主婦仕事」と、その間。「その間」のお仕事が一番のキモです。 相馬直子さんが書いた「子育てからワーク・ライフ・バランスを問い直す」を読み返す。相馬さんには、いつも色々教えてもらってるな。 相馬さんは世田谷区でのケースを見ながら書いてくれているので、自分たちの活動を振り返るのにほんとーに参考になる。相馬さんが「自分の子育てをしつつ、子育て当事者が、他者の再生産労働を支える「仕事」だといえる」と書いている。(おおきなかぶの挿絵が思い浮かんだ・・) 『この「仕事」はどのような性質を持っているだろうか。経済的報酬を得るという意味での「仕事」と単純にとらえるだけでよいだろうか。それだけの性格ではないように見える。』 『子育て系NPOが行う活動は、市民同士のつながりやネットワークを作り出したり、信頼できる子育て環境に必要なソフト面のインフラ作りのような性質がある。』 『地域コミュニティにおけるインフラ構築』について、世田谷での事例が続きます。最初は、矢郷さん。矢郷さん抜きには語れないよなあ、やっぱ。大先輩ッス。 地域での預け合い、「自主保育」。世田谷の財産の一つだと思う。 続いては「ママチャリねっと」、そして「キャラバン」。シャオリンさん!ほんと、シャオリンさんってば、面白いなあ。本人すっかり忘れちゃってる数々の歴史。 いまさらながらキャラバンについて調べてみた。ほほう。http://www.caravan.co.jp/co/intro.html 次は2001年。amigoの誕生。私のルーツですね。2002年4月に出産してたまたまamigoに友達に連れていかれたのが始まり。 次は「ママパパぶりっじ」の展開。NPO法人せたがや子育てネットにつながる道筋ですね。98年頃からの活動が色々な人によって展開され、その流れの一つがNPO法人せたがや子育てネット。2004年にNPO法人化。 このあたりからは私も少しづつ分かるようになってくる。 2006年からコミュニティカフェぶりっじ@shimokitaが始まり(2010年3月プロジェクト終了)、その3年半いろんな経験したなあ。ちょうどこどもたちが保育園に入れた年に始まって。子ども二人が小学生になった時、新しいプロジェクトが動き出した。 保育園時代の4年間、いろんな下積みができて、よかったなーと思う。 赤ちゃん連れが約2年(うち1年は2人目ニンプ)。兄だけ一時保育が1年。2人そろって週2日の一時保育が1年。フルタイム保育園が4年。こうやって8年間ちょっとづつやってきたってのは、やっぱよかったと思う。 今私が0歳の育児中だったら、8年はかからないかもしれないけどね。もっと手っ取り早く、何かができたかもしれない。でも、あの時期だからこそ、こどもがあの年齢だったからこそ、できた熟成のプロセスでしたー。育つのに時間がかかるものなのよ。森と同じく。 『孤立した子育て環境、密室育児の問題を何とかしようと、母親として、妻として、女性として、市民として、主体的に地域のあり方を見つめ直し、ネットワークをつくることを通じ、社会関係資本が蓄積されてきた。この社会関係資本は「うまくいくコミュニティの原動力」ともいわれている』 『(中略)子育てを媒介に、人と人がつながり、地域へと出て、母親として、妻として、女性として、市民として、地域のあり方、子育てや家族のあり方、さらには自分のワーク・ライフ・バランスのあり方を当事者同士で見つめなおす場や関係づくりとは、 子育て支援と男女共同参画の一つの結節点ではないかと考える。その方向は、すべてが必ずしも経済的自立につながるものではないかもしれないが、保育園に子供を預けてNPOのスタッフとして働いたり、自分のできることから子育て支援活動にかかわったり、 地域での仲間作りにかかわることで、これまでの子育てや親子関係、ひいては自分のあり方がその人なりに生き生きと変化していくのであれば、上述したような場や関係づくりは、子育て支援と男女共同参画の具体的な結節点ではないかとしてとらえることができるのではないか。 (中略)この社会関係資本の形成・維持、いいかえれば、地域コミュニティにおけるソフト面のインフラ構築に対し、世田谷区ではいくつかの助成金が用意されてはきた。ただ、それらの助成金はいずれも単発で、体系的に評価されたものとは言い難い。』 『「子育て支援」や「ワーク・ライフ・バランス」という言葉がなかった頃から、子育て当事者によって、再生産労働と生活とのバランス問題が問われ続け、地域コミュニティで脈々と解決策が模索されてきた。 その過程で、地域にソフト面のインフラ-社会関係資本-が蓄積されてきたわけであるが、活動が拡大してきた一方で、子育て当事者の無償労働に依存する構造自体、どれだけ変わってきただろうか。 子育てにかかわる社会資本の形成・維持を、どのような社会的価値・対価をもつ「仕事」と意味づけるか。』 相馬さんのこの記事は、自治総研 2007年12月号(第350号)に掲載されています。 http://www1.ubc.ne.jp/~jichisoken/publication/monthly/monthly2007.html 「子育て当事者による社会関係資本の特性」について、もっと細かく具体的にまとめてくださっている。子育て系のNPOは「当事者性」「地域性」をキーワードに国や市場では対応できない問題に取り組んできたし、「社会的企業」はCBとしてとらえることもできるけど、 相馬さんは、「社会関係資本の形成・維持、地域社会におけるソフト面のインフラ構築」という点に着目して議論を進めています。そして、その「わかりにくさやむずかしさ」についても言及。 その1.橋や道路のようなものでなく、無形の「ネットワーク」「地域へのかかわり・つながり」のようなソフトなインフラ構築は、分かりにくい。 その2.事業領域が家族で対処すべき私的領域と捉えられやすい「産育・子育て」という再生産領域であること。 もちろん、自助や共助、当事者同士の支え合いは私的なものでもあるけれど、そういったものがうまれる土壌というのは、ただ人が暮らしてたら生まれていくものではない。 相馬さんは社会的な認識も高まり、公的な助成金も準備されてきてはいるけれど、無形のインフラを形成・維持する「仕事」であり、再生産領域かつ私的領域と思われがちな子育ての分野に関わる「仕事」であるという二重の意味から、対価が低く設定されがち、と書いてます。 軽く見られているというよりも、成果を共有しにくいから、価値をつけにくい、っていう感じでしょうか。もちろん軽く見ている人もいると思うけどね。「主婦グループ」とかあっさり記事にする記者とかもいるし、「お母さんたちがなんかやってる」と思っている人や、 「当事者性」や「地域性」なんて、専門性じゃない、そんなの仕事と言えないわ、とおもっている子育て支援の専門家もいるわけですし。 でも、この記事が書かれて3年たって、空気はすこしちがってきている気もする。そして、私も、周りも変わってきているわけだし。あらためて、捉えなおしてみる時期なんだろうな。 ======================= また、つづきは別途つぶやきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.10.06 15:42:28
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