事業にかかわるモチベーション
今日、理事として運営にかかわっているNPOの定例会の議題の一つに、自分が主にかかわっている女性の起業・創業支援プロジェクトの今後の方向性についてがあって、あらためてこの事業に自分がどんな想いを持っているのか、かんがえさせられました。特に私がどうしてもやりたいといい始めた事業ではなかったけれど、かかわらせてもらったら、とても面白くて、そして、私自身も、小さな事業の主であったので、自分の歩みと重ねて参画させてもらっていて、気がついたら、担当理事、みたいな感じになっているのです。厳密には「担当理事制」なんかはとっていないのだけど、私がこの手の事業にかかわりたいんだろうなという空気を察して、他の理事の人たちが機会を与えてくれているのだと察しますが、そう、わたしはこの事業がやりたいのです。事業名である「BabyStep(s)Project」というのも、私が拾ってきた言葉で(ちょーーどいいタイミングで、教えてくれた人がいるのです、この言葉)思い入れもあるし、熱弁をふるってしまいました。「個人」でやりたいの?という風に見えているのかなあ、、と、ちょっと温度差が気になったりもしたのだけど、(この事業、つねに温度差を感じるのはなぜだろうか、と思ってたんだけどちょっとヒントが見つかりました)でも、半分正解ともいえる、否定しきれないなあーなんて、思ったりもする。もちろん、「この現場だからできること」であり、「NPOのミッションである」ということは忘れたことはないし、逸脱するようなことはしていないとおもっているけど、やっぱり個人的な想いが大いにでている事業だよなあ、、とも思う。そのあたり「NPOの事業」にしていかねばならないと、あらためておもったけれど、「自分がやりたい、自分が愛すべき仕事」を担当したいと思うのは、正直なところであります。「やるべき」と、頭で理解しているミッションだけでなく、ハートでも理解したいし、パッションも大事なのだ。いこじになっちゃいけない、と思うけれど、思うことは、伝えて形にしていかないといけない。懸念や可能性だけで話し合っててもしょうがないものね。ただ、立ち位置は違えど、みんな真剣であることだけは、いつも同じ。それはすごくありがたい現場だって、思う。===で、BabyStep(s)Project。これは一応起業創業支援のプロジェクトで、小さな一歩かもしれないけれど、勇気を持ってまず踏み出してみよう、経験して、仲間に出会って、その一歩を踏み続けよう。たとえ前に進まない足踏みであっても、自分の歩みには違いない、という想いをもってやっています。でかい成功を手にしなくたっていいけど、自分の想いに正直に、チャレンジする気持ちを味わったり、楽しんだり。自分の手で、お金を得ていくというよろこび、自分の存在を通して、誰かになにかの価値を提供することができて、そこに経済的価値だけでないものをやりとりすることができるよろこび。それを、たくさんの人たちとやり取りしたくて、かかわっています。私が仕事を好きになった理由のひとつは、「自分を生かす喜びを知ることができたこと。」「自分が生かされる喜びを知ることができたこと。」それにつきます。会社員時代のその経験が、私のこころにしっかり根ざしているのです。働きかたそのものにはこだわっていないのだけど、(会社員だってもちろんいいし、パートや派遣だってその人が納得して選んだものであればなんだっていいと思う)でも、「自分が愛することを仕事をするための自由」度が一番高いのが、自分で事業を興すことだし、子育て中の今、という状況下においては「自分で創る」のが一番効率的だったりもします。(大変なんだけど、自由度はなににも勝る) 「自分が愛することを仕事にするための方法を探る」機会が提供できたらうれしいし、「探し続ける」過程の最初の一歩を見届けられたらうれしい。私はとても恵まれていて、一歩踏み出すことの難しさを感じる前に、背中を押してくれたり、引っ張りあげてくれた人が周りにいたのです。気がついたらひとつひとつハードルを越えてきてしまったような、そんな感じがしているだけに、自分ひとりでその1歩を踏み出そうとしている人たちはどんなに心細く不安だろうか、と思ってしまったりもするのです。私がしてもらったように、背中を押したり、引っ張りあげたりすることを、したい。大きなハードルをひとつ越えるために、多大な努力を重ねるのではなく、ハードルを越えるために、手前に小さなハードルを並べて、気がつけば一番高いと思っていたハードルがすんなり越えられるような、そんなことがしたい。かといって「愛することを仕事に」しようと思う意思は、本人の中から生み出すしかないわけで、引っ張りあげようとしたって、相手がそう思っていなければただの押し付け。最初から「これだ!」と確信がもてるわけでは、必ずしも無い。でも自分なりに「これかな?」「これかな?」という想いを、行動を通して確認する機会と場があれば、安心してステップを踏めるはずだと思う。私だって、いろいろな回り道をしてきたような気がするけれど、その道を通ってきたからこそ、たどり着けた場所な気もするし、、、、ひとつひとつ自分が選んだことは、かならず何かの価値がある。それを、起業や創業による「事業」や、地域コミュニティでの「活動」を通して、実際やってみる、手を動かしてみることができる機会をたくさんもちたい。「必ずビジネスとして成功」(事業規模とか売り上げとか)してほしいとは思って無いし私たちがかかわっている間に成功してほしい とも思ってない。(もちろん目の前で見られたらこれほどうれしいことはないけれど、後につながっていくものだからね)でもとにかく、必ず糧とできる経験をつめる場にしたい。その経験は、未来につながっていく点だから。目先や数値的な成功だけじゃなく、挑戦してよかった、と思えるように。失敗したって、それでひとつ、何かがわかったり、するもんだから。女性は、男性に比べて「失敗」する機会が与えられる場が少ないのじゃないかな、といつも思っているんだけど、だからこそそういったことを積極的に拾える場にしたいのかもしれないな。失敗のレッテルをさっさと自分に貼って撤退しちゃわないで、次の手を、次の手をとチャレンジしてみたいのは、私自身なんだろうなあ。失敗を許してほしい、(自分にも、周りにも)という願いがあるから、BabyStepがやりたいのかも。事業の失敗は、「まだ成功していない」という事実を確認するだけのことであり、そこからどんだけ成長できるかは、その失敗の受け取りかたによると思う。ぶりっじという現場は、「ここでどんどんやってみなよ」と、チャレンジを受け止める土壌があるし、かといってなんでもただ受け入れればいいもんでもなく「それはあなたがすること、決めることだよ」といえる強さがある場所でもあるので、ここ以外にないでしょう!と自信もってたりもします。NPOとしてのモチベーションをあげて、来る人もモチベーションが上がって、もうみんながそれぞれにまよわないでいられるように提案をまとめよう。**「愛することを仕事に」「未来につながる点」という言葉は、私がとても好きで、とても有名なあるスピーチからの言葉です「You've got to find what you love.」(Steve Jobs , Apple Computer CEO)スタンフォード大でスティーブ・ジョブズがおこなった、有名なスピーチからの言葉。これ、前にもブログに書いたことがあるのだけど、私の琴線にとても響くのです。あと、このフレーズも。(日本語がわかりやすいので日本語で引用します)未来に先回りして点と点を繋げて見ることはできない、君たちにできるのは過去を振り返って繋げることだけなんだ。だからこそバラバラの点であっても将来それが何らかのかたちで必ず繋がっていくと信じなくてはならない。自分の根性、運命、人生、カルマ…何でもいい、とにかく信じること。点と点が自分の歩んでいく道の途上のどこかで必ずひとつに繋がっていく、そう信じることで君たちは確信を持って己の心の赴くまま生きていくことができる。結果、人と違う道を行くことになってもそれは同じ。信じることで全てのことは、間違いなく変わるんです。将来それが何らかのかたちで必ず繋がっていくと信じられる、その根拠となるような小さな成功、小さな達成を積み重ねるための機会や場がもちたいなあ。