東海道最終章の一歩手前
東海道の旅日記を完結させておかなければ旅の終着には進めない。2月11日(木)三重県 内部 ~三重県 関宿まで 47,000歩2月12日(金)三重県 関宿 ~滋賀県 水口宿まで 53,000歩2月13日(土)滋賀県 水口宿~ 滋賀県 草津宿まで 47,000歩2月14日(日)滋賀県 草津宿 ~ 滋賀県 大津宿まで30,000歩これはあくまでも私の歩数であるし、迷ったり寄り道した数字も含まれている。前回の続き水口から草津実はこの頃カメラのバッテリー切れとメモリがいっぱいなのが気になっていた。14日に草津でブログ友達のringoさんに会うことになっていたから、ringoさんと一緒に撮る最後の枠をあけておかなければならない。記録写真は最小限にしなければ・・。水口の宿は昨日の途中から、宿場の中頃からスタート。何回かの「そこで曲がれ!」 私のブログに来てくださる方はもうみんな知っている。水口もまた曲がりの世界、城下町。城下を抜けると今度は田んぼの中をまっすぐ、まっすぐどこまでもまっすぐの畷。「なわて」とは、田んぼの中の細道、あぜ道。まっすぐな道。昔は田んぼの中だったのだろうな。どーこまでも続くまっすぐな道。およそ3キロ。やっと道が曲がるとそこは横田の渡し。今は回り道してずっと先の橋で渡る。信号で歩道を3回渡り、国道を迂回してずっと遠回り。現代の障害はひょっとしたら川ではなく、車の道路かもしれない。旅人や子供やお年寄りにとって。やがて石部宿初めての連続歩き3日目なのに足はそんなに痛くない。歩く形で歩き続ける限りまだまだ歩ける。途中、旧東海道の脇に新しい小さなレストランを夫が見つけた。東海道の掟、その1か2。レストランを見つけたらすぐ食べる。この先いつ見つけられるか分からないから。そこは女性が1人でやっているこぎれいで可愛いお店だった。テーブルの上に小さい花、そこかしこにかわいらしい陶器や人形。出された食事の器もこだわりがありそう。ご飯さえちょっとゴマが振ってあってその心遣いがうれしい。またまた居心地が良く長居してしまいそう。もう2、3枚写真大丈夫かな? 和中散本舗跡。「なんかちょっとおなかが痛くなって来た。食べ過ぎたかな」「残念だね。薬屋跡じゃあ、薬は売ってないねえ」草津はもうすぐだ、がんばれ。草津に近づくにつれて道はずっと大きな堤の横を通っている。それにしてもすごく高い堤だ。川は道路よりも高いところを流れているのだろうか。でも、土手に登って川の流れを確かめる気持ちにはならないほど疲れて来た。今日の分の歩数は40,000歩を越えた。そして辿り着いた草津。 草津の宿場はあまり昔の面影は残っていない。でも本陣だけはしっかり昔のまま。本陣を見学。京都まではまだ大津宿が残っているが、ここ草津は京都から来た旅人の1番最初の宿泊地になったようだ。畳に座って、子供用に書かれたおもしろ説明書を読む。大名の宿泊・・1年も前に他の大名と重ならないように予約する。予約が完了すると屋敷の絵図が宿から国許に送られる。どの部屋に誰が泊まるか決めなければならないから。関札・・・旅館の宿泊者名を玄関に飾るあの板。これは大名が持参。だから今のように「・・・大名様」と様をつけないのが普通。だけど時には「二条殿 御休」と自分で殿を付ける人もいた。お料理・・・お料理は原則として宿側では出さない。それでは仕出し?祇園のように出前?本陣には立派な台所と竈がある。そう、料理人はちゃんと国許から付いて来る。お殿様専属の料理人が。それでももちろんお毒見役も付いて来たんだろうな。大福帳・・・宿帳。錚々たる名前が記されているそうな。近藤勇とか土方歳蔵とか。え、!大名じゃないでしょ。そんな農民出身が?もう幕末のその頃になると紹介状があったり、後ろ盾があればどうにでもなったのね。大福帳の最後の名前は皇女和宮なんだそうだ。夢中になって読んでいると例によって、夫に置いて行かれた。次なるは草津宿交流館。思ったより早く草津に到着したのであちこち閉館時間前に入場出来た。交流館で展示物を見る。時間が有るから遊ぶ。テレビゲーム街道の旅で遊ぶ。夫は東海道、私は中山道。ここ草津は東海道だけでなくここを追分として中仙道も通っているのだった。どちらも旅の終点は江戸日本橋。中山道は東海道より宿場も多く、滋賀、岐阜、長野、群馬、埼玉など山回り。67宿場。さいころを振ってどちらが早いか。負けた。中仙道が遠いからではない。仮想マネーで途中お土産を買いすぎたのだった。江戸で待つ友達が喜ぶと思って・・・。宿の帰る前にringoさんに教えてもらっていた草津名産「うばが餅」を探す。交流館で昔のうばが持ちの模型を見て期待が膨らんでいた。「え!こんなに小さいの?交流館で見たのの半分も無い!」欲張って空想しがっかりした旅人2人であった。でも美味しかった。翌日のringoさんとのTwoショットのためにカメラのメモリとバッテリーをとって有るので、写真は携帯電話で。